電車の駅に番号が付いています。番号のふりかたに決まりはある？

　Ｑ　電車（でんしゃ）の駅（えき）に番号（ばんごう）が付（つ）いています。番号（ばんごう）のふりかたに決（き）まりはある？（神奈川県横須賀市（かながわけんよこすかし）、小（しょう）３、斉藤真理亜（さいとうまりあ）さん）

外国人（がいこくじん）観光客（かんこうきゃく）に分（わ）かりやすく

　Ａ　アルファベットと番号（ばんごう）を組（く）み合（あ）わせた「駅（えき）ナンバリング」のことですね。外国人（がいこくじん）観光客（かんこうきゃく）に分（わ）かりやすいように作（つく）られています。

　駅名（えきめい）はローマ字（じ）で表記（ひょうき）していますが、日本（にっぽん）の地名（ちめい）は長（なが）く、外国人（がいこくじん）には分（わ）かりやすいとはいえません。駅（えき）をアルファベットと数字（すうじ）でシンプルに表（あらわ）すことで、わかりやすさの向上（こうじょう）を目指（めざ）しています。

　地下鉄（ちかてつ）では２００２年（ねん）、横浜市営地下鉄（よこはましえいちかてつ）がサッカー日韓（にっかん）ワールドカップをきっかけに導入（どうにゅう）しました。１９８５年（ねん）に導入（どうにゅう）された韓国（かんこく）の駅（えき）ナンバリングを参考（さんこう）にしたそうです。

　２００４年（ねん）には東京（とうきょう）メトロ、東京都営地下鉄（とうきょうとえいちかてつ）が導入（どうにゅう）。路線記号（ろせんきごう）はアルファベット１文字（もじ）で表（あらわ）します。浅草（あさくさ）（Ａｓａｋｕｓａ）線（せん）はＡ、三田（みた）（Ｍｉｔａ）線（せん）はＩ、銀座（ぎんざ）（Ｇｉｎｚａ）線（せん）はＧ、丸（まる）ノ内（うち）（Ｍａｒｕｎｏｕｃｈｉ）線（せん）はＭ（一部区間（いちぶくかん）はＭｂ）、半蔵門（はんぞうもん）（Ｈａｎｚｏｍｏｎ）線（せん）はＺなどです。駅番号（えきばんごう）は原則（げんそく）として、西（にし）または南（みなみ）から順（じゅん）に０１、０２、０３……と２桁（けた）の数字（すうじ）で表（あらわ）しています。

　京急電鉄（けいきゅうでんてつ）は１０年（ねん）、「羽田空港国際線（はねだくうこうこくさいせん）ターミナル」駅（えき）の開業（かいぎょう）にあわせて全駅（ぜんえき）で導入（どうにゅう）しました。路線記号（ろせんきごう）はＫＥＩＫＹＵから「ＫＫ」、起点（きてん）の品川駅（しながわえき）（東京都港区（とうきょうとみなとく））を「０１」とし、浦賀駅（うらがえき）（神奈川県横須賀市（かながわけんよこすかし））へ向（む）かって順（じゅん）に「０２、０３……」と番号（ばんごう）をつけました。

　関西（かんさい）では大手私鉄（おおてしてつ）として初（はじ）めて、南海電鉄（なんかいでんてつ）が１２年（ねん）に導入（どうにゅう）しました。「ＮＡＮＫＡＩ」から２文字（もじ）をとって「ＮＫ」、難波駅（なんばえき）を「ＮＫ０１」とし、番号（ばんごう）を割（わ）り振（ふ）っています。

　１６年（ねん）にはＪＲ東日本（ひがしにほん）が、東京（とうきょう）オリンピック・パラリンピックの開催（かいさい）を見据（みす）えて、首都圏（しゅとけん）エリア２７６駅（えき）に導入（どうにゅう）しました。アルファベット２文字（もじ）の路線記号（ろせんきごう）と数字（すうじ）２桁（ふたけた）の駅番号（えきばんごう）を組（く）み合（あ）わせ、路線（ろせん）ごとに設定（せってい）している路線（ろせん）カラーを用（もち）いて表（あらわ）しています。

　路線記号（ろせんきごう）は、ＪＲ東日本（ひがしにほん）のＪと路線（ろせん）のアルファベット１文字（もじ）から成（な）ります。東海道線（とうかいどうせん）はＪＴ、京浜東北線（けいひんとうほくせん）・根岸線（ねぎしせん）はＪＫ、山手線（やまのてせん）はＪＹなどです。おもな乗換駅（のりかええき）には「スリーレターコード」も表示（ひょうじ）しています。「スリーレターコード」は駅名（えきめい）をアルファベット３文字（もじ）で表（あらわ）したものです。東京（とうきょう）はＴＹＯ、秋葉原（あきはばら）はＡＫＢ、渋谷（しぶや）はＳＢＹなどです。【篠口純子（しのぐちじゅんこ）】