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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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524 ISSからのカプセル

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「究極の魔法瓶」回収に成功

 さる11月8日(日本時間)、無人補給機「こうのとり」7号機(写真1)が国際宇宙ステーション(ISS)に別れを告げました。11日、「こうのとり」が大気圏突入のための噴射を終了した後、地上から「こうのとり」へ指令電波を送って、カプセルを分離しました。「こうのとり」本体は、大気圏に突入して消滅しましたが、物資を持ち帰る回収カプセルは、11日午前7時すぎに小笠原諸島の南鳥島の近海に無事着水しました。その後、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))は、午前10時25分、海上のカプセルを船に引き揚げ、回収に成功しました。

 もともとカプセルは、底面直径84センチ、高さ約66センチの円錐(えんすい)台に近い形です(図)。回収された写真(写真2)を見ると、側面の断熱カバーが外れ、真ん中の銀色の筒が露出しています。高度10キロあたりまで降下してきたときに減速パラシュートが開き、予定通りカバーが外れたものです。見る限りでは、大きな傷や変形などは見えません。

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