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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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526 「インサイト」火星着陸に成功

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超高感度の地震計で内部を調査

 さる11月27日、米国の探査機「インサイト」が、火星着陸に成功しました(図1)。打ち上げられたのは、今年の5月5日だったので、205日の長い旅でした。火星大気に突入(とつにゅう)すると、大気の抵抗(ていこう)を上手に使う「エアロブレーキ」で減速しながら降下し、最後はパラシュートを開いて、この日の午前5時前(日本時間)、表面に軟着陸(なんちゃくりく)を果たしました。

 「火星探査機」と言えば、現在火星にいる「キュリオシティー」のように、表面を動き回って観測している姿が頭に浮(う)かびますが、今回の「インサイト」は、最近の火星探査機と違(ちが)って、あちこち移動することはありません。「インサイト(Insight、洞察(どうさつ))」という名のとおり、着陸場所に落ち着いて、火星の内部の様子を調べることに集中するのです。

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