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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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527 オシリス・レックス、小惑星到着

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米国もサンプルリターンへ

 さる12月4日(日本時間)、米国のサンプルリターン探査機「オシリス・レックス」が、ターゲットの小惑星ベンヌに到着しました。この探査機も日本の探査機「はやぶさ」のように、小惑星のサンプルを地表から採取して地球に帰還(きかん)する計画です。

 打ち上げられたのは2016年9月で、2年3カ月の旅でした。小惑星ベンヌは、「はやぶさ2」が挑(いど)んでいるリュウグウと同じように、水や有機物を豊富に含(ふく)んでいると言われています。しかも近づいて驚(おどろ)いたのは、リュウグウとよく似て、そろばん玉のような形をしていることです。形と大きさをリュウグウと比較(ひかく)してみました(図1)。

 チームは、これから送られてきたデータを整理した後、表面の高解像度の画像を取得したり、軌道(きどう)はもちろん、大きさ・質量分布・自転周期など、ベンヌの全体像を詳細(しょうさい)に把握(はあく)します。この調査も小惑星探査の重要な一環(いっかん)ですが、メインのミッションは、20年7月に予定されているサンプル採取ですね。それまでの調査はサンプル採取の戦術を練り上げるために、最大限活用されます。

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