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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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528 中国が「嫦娥4号」打ち上げ

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世界初、月の裏側に着陸へ

 中国は、日本時間のさる12月8日午前3時半前、四川(しせん)省の西昌衛星発射(せいしょうえいせいはっしゃ)センターから、月面探査機「嫦娥(じょうが)4号」を発射し、打ち上げは成功しました(写真1、図1)。

 「嫦娥4号」は月の裏側に着陸することを目指しています。これまで、各国のたくさんの月探査機が月を周回しながら、裏側も調べてきました。たとえば日本の「かぐや」も、月を周回しながら観測を行い、精密な地図を作っています(写真2)が、裏側に着陸した探査機はありません。「嫦娥4号」が着陸に成功すると、世界初です。

 月の裏側に軟着陸(なんちゃくりく)しようとすると、探査機は当然自律的に一連の作業をしなければなりません。月の裏側は地球からは見えないので、地球上の管制センターと直接やり取りすることができないですからね。それに伴(ともな)う難しさは当然あります。これまで他国が裏側ミッションを実行しなかったのはそれだけが理由ではありませんが、それも要因の一つです。

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