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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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的川博士の銀河教室

529 米探査機「ジュノー」撮影

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木星の表面に「イルカ」出現!

 「木星にイルカがいる!」とはいっても、これはもちろん本物のイルカではありません。私たちが空の雲を見ていると、雲が動物の形に見えたり、北海道の形に似ていたりすることがあって、思わず見とれることがありますね。それと同じように、木星に渦巻(うずま)く雲が、見事に集まってイルカの形になった様子を、たまたま米国の探査機「ジュノー」がカメラに収めたのです(写真1)。いろいろな時間に写した写真を見ると、帯状の白い雲の海の間を背びれのある茶色っぽいイルカが、木星の自転につれて悠々(ゆうゆう)と泳いでいるように見えて楽しいですね。木星の大きさから考えると、この「イルカ」は地球ぐらいの大きさです。

 自然現象に、このようなサプライズが起きることはよくあります。有名なのは、かつて火星の表面に出現した「人面岩」。1976年7月に米国の火星着陸機「バイキング1号」が撮影した火星表面に、奇妙(きみょう)なものが映っていました(写真2)。計算してみるとこの人の顔は、長さ3キロ、幅(はば)1.5キロの巨大(きょだい)なもの。NASA(米航空宇宙局)は、「光と影(かげ)の具合で、岩山が偶然(ぐうぜん)人の…

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