農作物を食い荒らしたり、生態系に被害をもたらしたりするという特定外来生物「クリハラリス」=写真・神奈川県提供=のすむ地域が、神奈川県横浜市にも拡大していることが分かりました。日本哺乳類学会は28日、県に県内全域で対策をとるよう求めました。
クリハラリスはもともと中国南部からインド北東部、台湾などにすみます。江の島にあった施設から逃げ出すなどして、1950年代には鎌倉市で野生化が確認されました。やがて横須賀、三浦半島全域に拡大し、最近では横浜市北部でも分布報告があるといいます。鳥の卵、昆虫を食べるほか、ニホンリスの減少も心配されます。
農作物などへの被害を防ぐため、2017年度は県内で約4600頭を捕まえました。同学会は、捕獲など計画的な対策の必要性を訴えました。