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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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537 火星探査車「オポチュニティー」

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活躍15年、ついに力尽きる

 米航空宇宙局(NASA)はさる2月13日、火星の表面を移動しながら約15年にわたり活躍してきたローバー(探査車)「オポチュニティー」(図)の活動を終えたと発表しました。昨年6月、大規模な砂嵐(すなあらし)に巻(ま)き込(こ)まれ、休眠(きゅうみん)状態に陥(おちい)った後、復旧させようとしたのですがかなわなかったようです。オポチュニティーは、設計寿命(じゅみょう)が3カ月と言っていましたので、すでに十分すぎるほど活動しています。

 オポチュニティーが、双子(ふたご)の探査車「スピリット」とともに、火星の表面に降り立ったのは、2004年1月のことでした。スピリットは10年に通信が途切(とぎ)れましたが、オポチュニティーはしぶとく生き残りました。すでに他の探査機によって、火星にはかつて大量の水が流れたらしい痕跡(こんせき)が見つかっていましたが、それをさらにはっきりと示す力強い証拠(しょうこ)をつかんだ(写真1)ほか、火星で隕…

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