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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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539 「クルードラゴン」ISSにドッキング

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米国に有人飛行の新時代

 米国のスペースX社は、さる3月2日、フロリダ州から、センサーを内蔵した人形を乗せた宇宙船「クルードラゴン」を、自社の「ファルコン9」ロケットで打ち上げ(写真1)、予定の軌道(きどう)に投入し、打ち上げは成功しました。

 「クルードラゴン」は、翌3月3日、国際宇宙ステーション(ISS)に到着(とうちゃく)。新たに開発した自動システムを使って徐々(じょじょ)に接近し、ISSへのドッキングに成功しました(写真2)。その後、ハッチが開けられ、ISSに滞在(たいざい)中のアン・マクレーン飛行士が宇宙船に入って、操縦席に座っている人形と対面しました。そして運んだ約180キロの物資や機器はISSに移され、「クルードラゴン」は、8日にISSから分離(ぶんり)して大気圏(たいきけん)に突入(とつにゅう)し、パラシュートで減速して米フロリダ州沖(おき)の大西洋に着水する計画です。

 2011年にスペースシャトルが退役したあと、米国ではISSに飛行士を送る手段はロシアの宇宙船ソユーズのみとなっています。民間宇宙船で飛行士をISSに運ぶという米航空宇宙局(NASA)の目標が、実現に大きく近づきました。

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