連載

的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

連載一覧

的川博士の銀河教室

544 はやぶさの新たな挑戦

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

クレーター形成、噴出物も確認

 さる4月5日、探査機「はやぶさ2」は、小惑星(しょうわくせい)リュウグウの内部を調べるため、人工のクレーターをつくる世界初のミッションに挑(いど)み、成功しました(写真1)。

 この日午前11時前、高度500メートルで金属の塊(かたまり)を発射する「インパクター」と呼ばれる装置を切(き)り離(はな)しました(写真2)。その40分後、インパクターは爆発(ばくはつ)し、小惑星の表面にクレーターをつくる金属の塊を、秒速2キロの高速で発射しました。

 チームは、実験の成否を確認するため、「はやぶさ2」が切り離した小型カメラの画像を受信し、詳(くわ)しく調べました。その結果、衝突(しょうとつ)予定時刻の直後、リュウグウの表面から、クレーターができる際に飛び散る岩石などの噴出物が、カーテン状に一気に広がっていく様子が確認されました(写真3)。人工のクレーターが作られている可能性が高いと思われます。

この記事は有料記事です。

残り984文字(全文1395文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい