質問をしてくれた3人には、ルネさん(右から2人目)が描いたマンガのキャラクターのイラストをプレゼント=2019年4月27日、東京都千代田区で大熊真里子撮影
ルネさん(右)とパックンのショートコントに、会場は笑いが絶えませんでした=2019年4月27日、東京都千代田区で、大熊真里子撮影
毎日小学生新聞で「アフリカ少年! 毎日が冒険」を連載中の星野ルネさんが4月27日、毎日新聞東京本社でトークショーを開きました。月1回、コラム「Are you a 国際人?」を連載中のパトリック・ハーランさん(パックン)も、スペシャルゲストで登場。文化の違いから生まれる面白さを紹介するルネさんのトークや、2人のコントに、会場は笑いが絶えませんでした。【野本みどり】
トークショーはルネさんの「まんが アフリカ少年が日本で育った結果 ファミリー編」の出版記念で、抽選で選ばれた毎小読者の親子ら約150人が参加しました。
カメルーン生まれのルネさんは、4歳になる直前に家族と日本に来ました。「アフリカ少年」をスライドで見せながら自己紹介。小学校の運動会で初めて3着になったときの話では、「マンガではここで終わりだけど、実は『アフリカ人は足が速い』という、みんなの夢を壊した、と後で大号泣しました」と裏話を披露しました。
また、その場でアフリカ少年の「ルネ」、お母さんの「エラさん」、「カメリオン」を描き、「絵が好きになったのは小さい頃。言葉が通じなくても絵なら分かってもらえるでしょ」と明かしました。
会場の小学生からの質問、「友達はいますか?」にルネさんは「友達になってくれますか?」と逆に質問。小学生が「いいよ」と答えると、「じゃあ、答えはイエス。友達はいます」と友達を作るコツを伝授しました。
パックンも登場 笑って考える「国際化」
後半は、ルネさんと親しいパックンも加わりました。「ドイツの学校の卒業式の時期は?」「正解は『卒業式はしない』です」などと、クイズやショートコントで「日本の常識」は、世界とは違うことを学びました。
外国から来た人との付き合い方について、1993年に日本に来たパックンは「僕はアメリカ人ですが、なるべく日本人と同じように接してほしいです。まずは人間として付き合って、それから『どこの国ですか?』など、普通の質問をしてほしいです」。
日本に来た時は日本語が全く分からなかったルネさんは、「一緒に遊びたい、鬼ごっこをしたい、お絵かきをしたい。同じ気持ちを持つ、同じ仲間と分かってくれたら、自然とうまくいきます」と力強く語りかけました。
毎日新聞サイトの動画コーナーで、当日のビデオの一部が見られます。