映画「それいけ! アンパンマン きらめけ! アイスの国のバニラ姫」が28日、全国公開されます。アイスが作れないと悩むバニラ姫は、アイスの国を飛び出した後、アンパンマンたちと出会って本当に大切なことに気付きます。バニラ姫の声を担当した女優の栄倉奈々さんに、見どころを聞きました。【野本みどり】
Q 今年は、アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんの生誕100周年でもあります。バニラ姫の声優を頼まれた時の気持ちは。
栄倉さん アンパンマンは子どものころから好きだったので、うれしかったです。ドキンちゃんやメロンパンナちゃんが好きです。私の子どもも好きで毎日見ているので、このタイミングで声をかけていただき光栄です。
Q バニラ姫はどんなキャラクターですか。
栄倉さん 責任感の強い子です。でも、やりたいことと、やりたくないことが分からなくなっています。
Q バニラ姫は、呪文を唱えてアイスを作ろうとしますが、うまくいきません。教育係のジェラート大臣ともけんかばかりです。大臣の声は、お笑いコンビのANZEN漫才のみやぞんさんが担当しました。
栄倉さん みやぞんさんは、ジェラート大臣になりきっていました。
Q 悩むバニラ姫に、コキンちゃんは「なんでアイスを作らなきゃいけないの?」「それって楽しいの?」と質問します。
栄倉さん コキンちゃんのセリフは哲学的です。大人の私でもグッと響きます。小学生のみなさんの心にも、ちょうどグッとくると思います。
Q 声優は今回で3回目の挑戦とのことですが、女優との違いは何ですか。
栄倉さん 矢野博之監督は、ていねいに指示を出して、時間をかけてくれました。朝一番で映画のオープニングの曲を歌うなど、発声練習が勉強になりました。戸田恵子さんが声優を務めるアンパンマンもかっこよかったです。映画を見てくれるみなさんを笑顔にできるように、こちらも楽しく演じました。
Q 栄倉さんはどんな小学生でしたか。
栄倉さん 毎日、外で遊んでいました。周りには森や林があったので、そこへ行ったり、犬と遊んだりしていました。
Q 読者にメッセージをお願いします。
栄倉さん やなせたかしさんの生誕100周年記念にふさわしい映画です。明るくて、かわいらしくて、見ると笑顔になれます。
プロフィル
1988年生まれ、鹿児島県出身。2002年、ファッション誌「Seventeen( セブンティーン )」の専属モデルに。女優としてNHKの連続テレビ小説「瞳」(08年)のヒロインを演じるなど、ドラマや映画など出演多数。