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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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556 はやぶさ2 クレーター付近着陸成功

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世界初、地下物質を採取か

 さる7月11日、探査機「はやぶさ2」は、4月に小惑星(しょうわくせい)リュウグウに作った人工クレーター付近への着陸に成功し、弾丸(だんがん)を発射してサンプルを採取することに挑戦しました(図1)。採取したサンプルには、人工クレーター形成の際に噴(ふ)き出(だ)した地下の物質が含(ふく)まれていると思われます。地下物質は採取の可能性が高く、世界で初の快挙です。神奈川県相模(さがみ)原(はら)市の管制センターは喜びに沸(わ)きました(写真)。着陸・採取は図2のようなスケジュールでした。

 2月に第1回の着陸を成(な)し遂(と)げ、リュウグウ表面のサンプルを採取し、さらに4月にインパクターを分離(ぶんり)・爆発(ばくはつ)させて人工クレーターを作り、クレーター生成前と生成後の表面の比較(ひかく)観察をした後、第2回の着陸を敢行(かんこう)するかについて、チームの中で慎重(しんちょう)な議論が続けられました。

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