NPO法人「コロコロ研究所」 副代表理事の平野直(ひらの・ただし)さん
割りばしを組み立てて、ビー玉を転がすコロコロ装置を作ります。うまくビー玉が転がり落ちると、シーソー部分にセットされたサイコロが振られるからくり装置です。サイコロは手作りして、それぞれの目に好きなことを書いても面白いでしょう。割りばしを増やせば、より大きな装置を作れます。【田嶋夏希】
教えてくれた人
NPOコロコロ研究所 平野直さん
●材料●
割りばし 46膳
(撮影に使ったのは20.5センチメートルのもの)
方眼マス目入りの工作用紙 2枚
アイスの棒 9本
竹ひご 1本
ストロー(細いもの) 1本
チョコカップ 1個
ケチャップカップ 1個
木製クリップ(72ミリメートルのもの) 18個
結束バンド 8本以上
ラップ
木工用接着剤
ビー玉(直径16ミリメートルくらいのもの) 1個
サイコロ 1個
1 割りばしの先をとめる
割りばしの割れている部分に木工用接着剤を塗り、割りばしの先が開かないようにとめる。同じものを全部で37本作る。
2 割りばしでレールを作る
工作用紙に接着剤が付いてしまわないよう、上にラップを広げる。写真のように割りばし3膳をマス目に合わせ、3センチメートルずらして並べる。両側の割りばしを起こし、中央の割りばしと接するところに木工用接着剤をぬって固定する。同じレールを9本作る。
★ポイント
割りばしを並べる向きに注意
3 正三角形の型紙を作る
工作用紙に、一辺の長さが22.5センチメートルの正三角形を書き、各頂点の内側に、さらに一辺の長さが約2.8センチメートルの正三角形を書く。さらに、各頂点から1センチメートルの位置に、幅2センチメートル、長さ5センチメートルの長方形を書く。一辺の長さが約2.8センチメートルの小さい正三角形を18個書く。
4 型紙を切り抜く
書いた正三角形はハサミで切り抜き、6か所ある長方形の部分を定規を当てて起こす。小さい正三角形18個も切り抜く。
5 割りばしで正三角形を作る
型にラップを敷き、各頂点の内側に小さい正三角形を置く。割りばし3膳を割って1本ずつにし、それぞれの頂点で、先(細い方)と手元(太い方)が接する向きで並べ、木工用接着剤で固定する。しっかり固まるまでそのまま乾燥させておく。同じものを6個作る。
6 三角形を組み合わせる
(5)を一つ置き、小さい三角形の上に木工用接着剤をたっぷり塗り、支柱となる割りばしを手元が下側になるように立てる。支柱を2本立てたら、もう一つの正三角形にも同じように接着剤を塗り、かぶせるように載せて、固定する。その上で、3本目の支柱を立てて固定する。同じもの(三角柱)を三つ作る。
★ポイント
接着剤はたっぷり塗ろう
7 本体を作る
(6)で作った三つを、縦に二つ、横に一つなど好きなようにつないで結束バンドで固定する。支柱となる割りばしの手元が下になるように置く。
8 レールを付ける
木製クリップ18個を(7)に付ける。クリップの上にレールを仮置きし、両面テープでクリップに仮固定する。クリップの高さを調整しビー玉がうまく転がるようにする。
9 コーナーを付ける
アイスの棒を木製クリップで挟み、ビー玉が次のレールに誘導されるよう調整する。木製クリップ、アイスの棒、レールなどを木工用接着剤で、しっかりと固定する。もう一度ビー玉が、きちんと転がることを試してみる。
10 シーソーの材料を切る
工作用紙を写真のような一辺5センチメートルの形にハサミで切り取り、先のとがったもので、端から1センチメートルの真ん中2か所に竹ひごが通る穴をあけておく。
11 シーソーを作る
ストローを4.5センチメートル、竹ひごを8センチメートルの長さに切る。割りばしの手元から7センチメートルのところに、ストローをセロハンテープで固定し竹ひごを通す。手元側に、ケチャップカップを、先側には、チョコカップを両面テープで貼り付ける。
12 シーソーを組み立てる
切り取った(10)を写真のように組み立て、チョコカップにサイコロを入れ、本体からビー玉が落ちてくる位置にケチャップカップがくるように置く。
拡大版
割りばしで作った三角形の柱を95個使うと、このように大きな装置を作ることもできます。
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