ニャンパチ　秋田県八郎潟町

楽（たの）しく踊（おど）ってＰＲ

　紫色（むらさきいろ）のほっかむりにおだやかな表情（ひょうじょう）。いやされますよね。この子（こ）の名前（なまえ）はニャンパチ、秋田県八郎潟町（あきたけんはちろうがたまち）のイメージキャラクターです。オレンジ色（いろ）の着物（きもの）に化粧（けしょう）回（まわ）しのような前垂（まえだ）れが特徴的（とくちょうてき）。これは町（まち）で約（やく）３００年（ねん）前（まえ）から踊（おど）り継（つ）がれる願人（がんにん）踊（おどり）という伝統芸能（でんとうげいのう）の衣装（いしょう）なのです。この踊（おど）りの手（て）つき腰（こし）つきがネコの仕草（しぐさ）に見（み）えたことから２０１３年（ねん）に生（う）まれました。

　願人（がんにん）踊（おどり）は、願人坊主（がんにんぼうず）と呼（よ）ばれる僧（そう）が江戸時代（えどじだい）に全国的（ぜんこくてき）に行（おこな）っていた芸能（げいのう）が発祥（はっしょう）とされ、早（はや）いリズムで力強（ちからづよ）く手足（てあし）を動（うご）かす踊（おど）りです。毎（まい）年（とし）５月（がつ）５日（いつか）、一日市（ひといち）神社（じんじゃ）で踊（おど）った後（あと）、町内（ちょうない）の家々（いえいえ）を巡演（じゅんえん）していきます。ニャンパチもＪＲ八郎潟駅（はちろうがたえき）前（まえ）のステージで踊（おど）りを披露（ひろう）。完成度（かんせいど）を高（たか）めるために日夜（にちや）練習（れんしゅう）しています。町（まち）の外（そと）では、願人（がんにん）踊（おどり）や毎（まい）年（とし）８月（がつ）１８日（にち）から３日間（みっかかん）開催（かいさい）される一日市（ひといち）盆踊（ぼんおど）りのＰＲ、加（くわ）えて風光（ふうこう）明媚（めいび）な八郎湖（はちろうこ）や田（た）んぼアートが見（み）ごろの塞（さい）ノ神（かみ）農村公園（のうそんこうえん）などのお気（き）に入（い）りスポットを紹介（しょうかい）。町（まち）に来（き）た人（ひと）を楽（たの）しませたい一心（いっしん）で頑張（がんば）る努力家（どりょくか）です。（井上（いのうえ）梢（こずえ））

「ニャンパチ」データ

●誕生日（たんじょうび）　１０月（がつ）１日（ついたち）

●趣味（しゅみ）　願人（がんにん）踊（おどり）（練習中（れんしゅうちゅう））

●性格（せいかく）　好奇心（こうきしん）旺盛（おうせい）で元気（げんき）な男（おとこ）の子（こ）

●好物（こうぶつ）　ワカサギ（特（とく）に八郎湖（はちろうこ）でとれたもの）

●身長（しんちょう）　頭（あたま）が大（おお）きいので不明（ふめい）

●体重（たいじゅう）　ワカサギ１００匹（ぴき）分（ぶん）

●ヒミツ　ニャンパチの願人（がんにん）踊（おどり）を見（み）ると幸（しあわ）せになれるらしい……？