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的川博士の銀河教室

宇宙開発の歴史や宇宙に関する最新ニュースについて、JAXA名誉教授の的川泰宣さんが解説する長寿連載です。

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561 人類初の月面着陸から50年/5

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「最も大切なこと」優先のソフトウエア

 司令船から離(はな)れて月面に向けて降下を開始した月着陸船「イーグル」のコンピューターから、着陸の7分半前に突然(とつぜん)出た警報(アラーム)「1202」。ヒューストンの管制室のみんな(写真1)が、「すわ着陸中止か?!」と腰(こし)を浮(う)かしかけた時、着陸船の誘導(ゆうどう)を担当する若者スティーブ・ベイルズの口から出た判断は、「ゴー!」でした。

 ところが、その後もコンピューターは繰(く)り返(かえ)しアラームを叫(さけ)び続けたのです。そしてそのたびにベイルズは、断固として「ゴー!」と怒鳴(どな)り続け、着陸船「イーグル」に搭乗(とうじょう)した2人の飛行士(アームストロングとオルドリン)は、着陸任務を続行しました。

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