2016年のリオデジャネイロ・パラリンピックで正式な競技になりました。男女別、クラス別で行われます。
スイム(水泳・750メートル)、バイク(自転車・20キロメートル)、ラン(長距離走・5キロメートル)の3種目を順番に行い、合計タイムで競います。総距離は、25・75キロメートル。オリンピックの半分ですが、そのきびしさから「鉄人レース」と呼ばれます。
クラスは三つ。足に障害があり車いすを使う選手は「座位」のクラス。バイクは寝転んで乗るタイプの「ハンドバイク」、ランは競技用車いす「レーサー」で走ります。「立位」は手足に切断やまひがある選手たちで、義足や義手をつけることもあります。目に障害がある選手は「視覚障害」のクラスで、ガイドと力を合わせてレースをします。スイムとランではガイドロープでつながり、ガイドは選手より後ろの位置でサポート。自転車は2人乗り自転車を使います。
前半にリードして逃げ切りをねらう選手がいれば、後半の得意種目で追い上げる選手もいます。順位がはげしく入れ替わり、先が読めない面白さがあります。【武本亮子】
◆忍法帳
第4の種目?「トランジション」
スイムからバイク、バイクからラン、と種目が移る時間を「トランジション」と呼びます。次の種目に向けて、ウエアを脱いだり、くつをはいたりするほか、義足をつける選手も。この時間も競技に含まれるため、速くできればタイムを短くできます。むだをなくすために、選手は工夫をこらして練習しています。