19~20世紀初めのヨーロッパで生まれた競技で、現在もヨーロッパ勢が強豪に名を連ねています。日本代表は男女とも、来年の東京オリンピック(五輪)に開催国枠で出場が決まっています。男子は1988年ソウル五輪以来32年ぶり、女子は1976年のモントリオール五輪以来44年ぶりの出場です。男女とも12チームでメダルを争います。
長さ40メートル、幅20メートルのコートで、1チーム7人でプレーします。このうち6人はコートプレーヤー(CP)で、残る1人はゴールキーパー(GK)です。試合時間は前半、後半それぞれ30分ずつ。選手はゴールエリアラインの外から相手チームのゴールめがけてシュートを放ち、ボールがゴールに入れば1点。より多く得点したチームが勝ちです。
選手が使えるのはひざから上で、ボールを持てるのは3秒まで。最大の見せ場は華麗なシュート。大きくジャンプしたり、倒れ込みながら投げたり、さまざまなテクニックを使います。男子選手のシュートは時速約100キロメートル。攻撃と防御がせめぎ合い、格闘技のような一面もあります。走って、投げて、跳ぶ、迫力ある球技です。【武本亮子】
◆忍法帳
「おりひめ」と「彗星」
女子日本代表の愛称は「おりひめジャパン」。7月7日の七夕にちなむ言葉が、1チーム7人でプレーするハンドボールのイメージにもつながることからつけられました。一方、男子日本代表は「彗星ジャパン」。速い動きと、力強いシュートの軌道が彗星のイメージと重なることなどから、この名前になりました。