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子ども向けの本を出版した作家さんたちに、創作の背景や自身の子ども時代について聞きます。

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仕事しごとのワクワクかんえがく 鈴木すずきのりたけさん

 さまざまな仕事しごと現場げんばをリアルにえがく「しごとば」は、累計るいけい30万部まんぶえる人気にんきシリーズです。6ねんぶりの新作しんさくとなる「やっぱり・しごとば」が出版しゅっぱんされました。作者さくしゃ鈴木すずきのりたけさんに、作品さくひんづくりの裏側うらがわやシリーズがはじまったきっかけをきました。【篠口しのぐち純子じゅんこ

 ――「しごとば」が誕生たんじょうしたきっかけはなんですか。

 鈴木すずきさん 「ケチャップマン」という絵本えほんでデビューし、つぎにやりたいことをかんがえていたとき東京とうきょうらすひとたちの部屋へや撮影さつえいした写真集しゃしんしゅうにとりました。部屋へやのちらかり具合ぐあいものから、どんなひとんでいるかがかる写真しゃしんて、これの職業しょくぎょうばんがあったらおもしろいとおもいました。パティシエや歯医者はいしゃ取材しゅざいし、したがきをきました。歯医者はいしゃ仕事しごとには、をけずる機械きかいのほかにどもをあやす道具どうぐがあったり、自分じぶんきなものをいていたり、どの職業しょくぎょうにもそのひと個性こせいて、人間にんげんはたらいているということをかんじました。

 ――仕事しごとはどのようにえらんでいますか。

 鈴木すずきさん なりたい職業しょくぎょうのランキングは参考さんこうにしますが、基本的きほんてき自分じぶん興味きょうみがある職業しょくぎょうえらんでいます。「やっぱり・しごとば」では、体験たいけんったガラス工房こうぼうがおもしろくて、きガラス職人しょくにんきました。うま世話せわをする厩務員きゅうむいんは、講演こうえん参加さんかしたおかあさんがおしえてくれました。そのほかに、セレッソ大阪おおさかや、国立科学博物館こくりつかがくはくぶつかん恐竜きょうりゅう学者がくしゃ真鍋真まなべまことさんを取材しゅざいし、かなり挑戦ちょうせんした作品さくひんとなりました。

 ――絵本えほんづくりで大変たいへんなところは、どんなところですか。

 鈴木すずきさん をぬる作業さぎょうです。取材しゅざいをして、したがきをする作業さぎょうたのしいのですが、どんどんみ、づくと複雑ふくざつになっています。でも、おもしろいものをつけて原稿げんこうにしたからには、やすいようにいろをぬり、情報じょうほうとしてひとはいるようにしたいとがんばっています。

 ――つたえたいことは。

 鈴木すずきさん 仕事しごとえらびというと、その仕事しごとにつくために、どこの大学だいがくのどんな学部がくぶはいるか、どの資格しかくるかなど逆算ぎゃくさんしがち。仕事しごとは、ワクワクしながら挑戦ちょうせんしていくものだとおもいます。大人おとなになって、なにでワクワクするか。仕事しごとえらびはそこからスタートしてほしいです。

 ――シリーズだいさく出版しゅっぱんからさくねんで10しゅうねんでしたが、今後こんご抱負ほうふを。

 鈴木すずきさん 最初さいしょは、仕事しごとをしているひと半径はんけい3メートルというイメージでいていましたが、仕事しごと一人ひとり成立せいりつするものではありません。いろいろなつながりのなか成立せいりつしているとかんじるようになりました。時代じだいによって種類しゅるいかたうつしていければいいとおもいます。

☆やっぱり・しごとば(ブロンズ新社しんしゃ/1870えん

 プログラマー、オーケストラだんいん料理研究家りょうりけんきゅうかなど、ここのつの職業しょくぎょうをイラストで紹介しょうかい現場げんば様子ようすや、使つかっている道具どうぐ仕事しごとながれなどが、こまかなイラストでえがかれています。


 ■プロフィル■

 1975ねんまれ、静岡県しずおかけん出身しゅっしん。グラフィックデザイナーをへて、絵本作家えほんさっかとなりました。おも作品さくひんは、「しごとば」シリーズ、「おでこはめえほん」シリーズ、「す~べりだい」「ぼくのおふろ」などがあります。

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