連載

疑問氷解

読者から寄せられた身の回りの素朴な疑問、もやもやしていることについて、記者が取材しお答えします。これであなたもすっきり!?

連載一覧

疑問氷解

リトマス紙は何でできているの?

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 Q リトマスなにでできているの?(滋賀県長浜市しがけんながはましちゅう1、女子じょし

お地蔵さんなど身近なところにあるウメノキゴケ=日本科学未来館提供
お地蔵さんなど身近なところにあるウメノキゴケ=日本科学未来館提供

キノコの仲間なかまいろわるもと

 A 理科りか実験じっけん使つかうリトマス青色あおいろのリトマス酸性さんせい液体えきたいにつけると赤色あかいろに、赤色あかいろのリトマスをアルカリせい液体えきたいにつけると青色あおいろわります。

 日本科学未来館にっぽんかがくみらいかん科学かがくコミュニケーターの山本やまもと朋範とものりさんにきました。山本やまもとさんはなんと、リトマス自分じぶんつくってみたそうです。

 まず山本やまもとさんは、都会とかいからはなれた場所ばしょで、みきいている白色しろいろ緑色みどりいろのヒラヒラしたものってきました。このウメノキゴケがリトマスのもとになります。名前なまえも、光合成こうごうせいをする植物しょくぶつ・コケのようですが、コケではありません。地衣類ちいるいというキノコの仲間なかまです。地衣類ちいるいは、からだなか植物しょくぶつをとりこんでいて、光合成こうごうせいつくった栄養えいようをとるものです。

 リトマス元々もともと原料げんりょうおな地衣類ちいるいのリトマスゴケです。日本にっぽんにはえていないので、わりにウメノキゴケが使つかわれてきました。山本やまもとさんはウメノキゴケをこまかくきざみ、アンモニアとオキシドールをくわえてかきぜながら1かげつきました。するとあか液体えきたいができました。

 かみをこのあか液体えきたいにひたしてすと、赤色あかいろのリトマスができあがります。このあかのリトマスをアルカリせい水酸化すいさんかナトリウム水溶液すいようえきにひたしてすと、今度こんど青色あおいろのリトマスができあがります。

 どうしていろわるのでしょうか。カギとなるのは、ウメノキゴケやリトマスゴケにふくまれるレカノールさんという成分せいぶんです。これはウメノキゴケがつくった栄養えいようべたあとべかすです。ウメノキゴケを1かげついておくあいだに、レカノールさんからリトマス色素しきそができます。

 このリトマス色素しきそ酸性さんせいのもと(水素すいそイオン)がくっついていると、赤色あかいろ以外いがいいろひかり吸収きゅうしゅうします。すると、あかひかりだけが反射はんしゃしてうつり、あかえます。

 ひかりしろっぽくえても、いろいろないろざりっています。ひかりものにあたると、その一部いちぶ吸収きゅうしゅうされて、のこりが反射はんしゃします。この反射はんしゃしたひかりはいって、いろとして認識にんしきされるのです。リトマス色素しきそから酸性さんせいのもとがはなれると、つまりアルカリせいになると、今度こんど青色あおいろ以外いがいひかり吸収きゅうしゅうするようになります。すると、あおえます。

 いまのリトマス化学かがくてきつくったリトマス色素しきそ使つかわれています。でも山本やまもとさんのように、元々もともと方法ほうほうものからつくってみるのは面白おもしろそうですね。

 ウメノキゴケがえているのは、空気くうきがきれいで歴史れきしふるいところです。みきのほか、ふるいブロックべいやおはか、お地蔵じぞうさんをよくてみましょう。山本やまもとさんは「身近みぢかにあるのにられていない、不思議ふしぎ面白おもしろものです」とはなします。【黒崎亜弓くろさきあゆみ】<島本亜紀しまもとあき

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る