中国の習近平・国家主席は22日、2060年までに国内の二酸化炭素(CO2)の排出量を「実質ゼロ」とすることを目指すと言いました。中国は、世界の温室効果ガス排出量の3割弱を占める最大の排出国です。排出量と吸収量を同量とする実質ゼロの目標時期を明言したのは初めてです。国連総会のビデオ演説で表明しました。
演説で習さんは、地球温暖化防止の国際的な枠組みのパリ協定を守ることは「地球を守るための最低限の行動」と訴えました。ただ、中国は国内でCO2排出量の多い石炭火力発電の新設計画を進めています。目標達成に向け、中国がどのような対策をするかは分かりません。一方、アメリカのトランプ政権は、パリ協定から離脱する手続きを進めています。