大阪市立鶴見南小学校の樗木厚(おおてきあつし)先生=大阪市鶴見区で2020年10月11日、長尾真希子撮影
大阪市北区にあるリッツ・カールトン大阪=2020年10月、長尾真希子撮影
子どもたちが作った「リッツ・カールトンの歌」に合わせてダンスする子どもたち=大阪市鶴見区で、長尾真希子撮影
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リッツ・カールトンのおもてなしを教育に取り入れた大阪市立鶴見南小学校の樗木厚先生は、自身で作った教材を使って、「大阪学」などユニークな授業を次々と打ち出す名物先生です。
樗木先生がリッツ・カールトンに注目したのは、「リッツ・カールトン20の秘密」という本を読んだことがきっかけです。そして、「リッツに学ぶ教育学」という教材を数か月かけて作成し、本を出版したオータパブリケイションズから「子どもたちの成長の一助となれば」と推薦状ももらいました。
子どもたちが授業で考えた質問状を送るなどのリッツ・カールトンとのやりとりを通じて、同ホテルの理念などを学ぶことにより、子どもたちが良い方向に変わっていく姿に樗木先生は目を細めます。
もてなしの心大切に
樗木先生が求める▽自分で考えて行動する▽分からなければ友達と相談して考える▽相手の気持ちを考えて発言する▽もてなしの気持ちを大切にし、友達を楽しい気持ちにさせる――という行動が実践できるようになったといいます。「授業中の発言も活発になり、先生の教える内容も先読みすることもあるほどです」と驚いたような顔で話していました。