奈良県明日香村にある中尾山古墳は、701年に大宝律令を定めた文武天皇(683~707年)がほうむられた墓だということがはっきりしてきました。村の教育委員会などが26日、天皇陵の特徴である正八角形をしていることを確認したと発表しました。
このあたりはかつて「檜隈」と呼ばれた地域で、歴史書で文武天皇が「檜隈安古山陵」にほうむられたと伝えられています。古墳の特徴や地名などから、文武天皇がほうむられた可能性が高まりました。一方、国の役所で皇室を担当する宮内庁は、中尾山古墳の南へ約400メートルの場所にある栗原塚穴古墳を文武天皇陵に指定しています。