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毎小編集長の太田阿利佐が執筆するコラムです。読者や保護者と一緒にお茶をいただいているつもりで、おしゃべりします。

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ホワイトハンドコーラス 人をつなぐ音楽

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「手歌」と歌声を合わせる「ホワイトハンドコーラス京都」のメンバー=京都市北区で11月22日、南陽子撮影
「手歌」と歌声を合わせる「ホワイトハンドコーラス京都」のメンバー=京都市北区で11月22日、南陽子撮影

 不思議ふしぎなコーラスをました。

   ◇◆  ◆◇

 そのコーラスには、こえうたひとたちと、しろ手袋てぶくろうたひとたちがいるのです。歌声うたごえきながら、しろいチョウのような、しろ小鳥ことりのようなうごきをていると、むねおくあたたかくなるような、不思議ふしぎ気持きもちがしてきます。

 インターネットでわたしがこのコーラスをたのは、京都市きょうとし小学しょうがくねんせい西村にしむらじゅんさんの手紙てがみがきっかけです。

 「わたしはまれつきのなんちょうで人工内耳じんこうないじとほちょうきをつかっておとをききとっています。今日きょうはわたしがはいっているコーラスたいについてごしょうかいしたいとおもいます」とあります。

 コーラスたいは「ホワイトハンドコーラス」。

 「えないはうたをうたって、みみこえないしゅか(手歌しゅか)というでうたうコーラスたいです」

 ええっ、そんなコーラスたいがあるんでしょうか。

 ありました! それも世界せかいのあちこちに。

 1975ねんみなみアメリカのベネズエラで、音楽家おんがくかのアブレウさんが「音楽おんがくひとすくいたい」とかんがえ、まずしい地域ちいきどもに無料むりょう音楽おんがくおしはじめました。やがてその地域ちいき麻薬まやく使用しよう暴力ぼうりょくり、人々ひとびと未来みらい希望きぼうつようになったのです。この手法しゅほうは「エル・システマ」とばれ、世界せかいひろがりました。このなかから20ねんほどまええないひと中心ちゅうしんの「こえたい」と、「手歌しゅか」で音楽おんがく表現ひょうげんする「サインたい」による「ホワイトハンドコーラス」がまれ、障害しょうがいがあるひとやそうでないひと参加さんかしています。

 でも、えないひとはどうやって指揮者しきしゃ合図あいずかるのでしょうか。コーラスたい指導者しどうしゃ、コロンえりかさんがおしえてくれました。「指揮者しきしゃいきうかすかなおとうごかすときかぜかるもいれば、えるならんでって、合図あいずしてもらうなどそれぞれです」

 「手歌しゅか」も、歌詞かしをそのまま手話しゅわにするのではなく、うたこころつたわるようにみんなで相談そうだんして、ひとひと表現ひょうげんめるのだそうです。そしてこえたいとサインたいがぴったりいきわせないといけません。

 西村にしむらさんは2ねんまえ、ホワイトハンドコーラスをはじめて夢中むちゅうに。でも練習場れんしゅうじょう東京とうきょうでなかなかけません。ところが新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうで、インターネットを使つかったオンライン練習れんしゅうはじまり、参加さんかできるようになりました。京都きょうと仲間なかまえました。

 西村にしむらさんは「ホワイトハンドコーラスはひとひとをつなげてくれる。ともだちもえて、とてもたのしい。みんなにってもらいたい」とはなします。

 西村にしむらさんも出演しゅつえんするオンラインコンサートが29にち午後ごごからあります。無料むりょうだれられます。インターネットのPeatixのサイトで「ホワイトハンドコーラス」で「イベント検索けんさく」してください。登録とうろく必要ひつようなので、おうちのひとにおねがいしてください。感想かんそうってます。【編集長へんしゅうちょう太田阿利佐おおたありさ

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