女優の伊藤沙莉さん=東京都渋谷区で10月20日、内藤絵美撮影
12月25日(金)より全国公開される「映画 えんとつ町のプペル」(C)西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会
女優の伊藤沙莉さん(26)は小学3年生でデビューし、数多くの映画やドラマに出演して活躍しています。近く公開されるアニメ「映画えんとつ町のプペル」で、主人公の友達、アントニオの声を担当する伊藤さんに、見どころなどについて聞きました。【木谷朋子】
Q 「えんとつ町のプペル」はどんな映画ですか。
伊藤さん 大ヒット絵本「えんとつ町のプペル」が原作で、星を信じた煙突掃除屋の少年とゴミ人間の物語です。もともとすごくすてきな物語だと思っていたので、お話がきた時は、うれしくてすぐに「演じてみたいです!」と言いました。
Q アントニオはどんな役ですか。
伊藤さん 強くて子どもならではのいじわるな感じが印象的な男の子です。なぜいじわるなのかにはしっかり理由があって、アントニオには少しおく病なところがあるのです。とてもいとおしいキャラクターだと思って演じました。
Q 今回は声優としての出演ですが、俳優との違いはありますか。
伊藤さん すごく簡単にいうと、自分が思っているより必要なものを省くのが、ふだん私がやらせていただいているお芝居です。声のお芝居はその逆で、自分が考えてなかったところまでテンションを上げたり、声を出したりします。
Q 小学生時代はどんな子どもでしたか。
伊藤さん 小学校の時に通っていたダンススタジオで、ドラマのオーディションがあるという紙がはってあったので、気軽に応募したのが、この世界へ入ったきっかけです。演技経験もなかったのでとにかく怖いもの知らずで、オーディションでも他の子たちは「○○劇団から来ました」と言っているのに、私だけ「千葉から来ました」と答えていたくらい(笑い)。子役時代は部活感覚で演技をしていましたね。あまり人のことを気にせず、物おじしない性格だったのも演技をするうえでは良かったのかもしれません。
Q 小学生に「映画えんとつ町のプペル」の見どころを教えてください。
伊藤さん 夢を持つと笑われたり、「信じる」ことをあきらめたり、かっこ悪いと思ったりするのって、だれもが直面しそうなことですよね。でも、夢をあきらめてはいけないということを感じさせてくれる作品だと思います。何よりとても素晴らしいのは、「プペルの世界」がアニメーションで表現されていること。最初から最後まで目も楽しいと思います。ぜひ小学生の人たちにも見てほしいです。
プロフィル
1994年生まれ、千葉県出身。2003年、ドラマ「14ケ月」でデビュー。幅広い役をこなす若手の実力派として活躍中です。主な出演作に、映画「十二単衣を着た悪魔」、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」など。