ベルギー＝写真（しゃしん）は首相官邸（しゅしょうかんてい）＝で、１０月（がつ）に新（あたら）しい内閣（ないかく）が発足（ほっそく）しました。内閣（ないかく）とは首相（しゅしょう）や大臣（だいじん）など政府（せいふ）を率（ひき）いるチームのこと。実（じつ）はこの国（くに）では、昨（さく）年（ねん）５月（がつ）の総選挙（そうせんきょ）から約（やく）１年（ねん）４か月（げつ）も正式（せいしき）な内閣（ないかく）を作（つく）れず、一時（いちじ）的（てき）な内閣（ないかく）で政府（せいふ）を運営（うんえい）していました。ベルギーは、北部（ほくぶ）はオランダ語（ご）、南部（なんぶ）はフランス語（ご）が使（つか）われ、この二（ふた）つの地域（ちいき）で意見（いけん）が合（あ）わないことが多（おお）いのです。正式（せいしき）政府（せいふ）のない状態（じょうたい）が続（つづ）いたのは今回（こんかい）だけではありません。

　新（あたら）しい内閣（ないかく）のメンバーは男性（だんせい）と女性（じょせい）が半分（はんぶん）ずつ。副首相（ふくしゅしょう）は、男性（だんせい）として生（う）まれましたが、自分（じぶん）は女性（じょせい）であることに気（き）づいた「トランスジェンダー」です。イラク難民（なんみん）の父（ちち）を持（も）つ大臣（だいじん）もいます。言葉（ことば）だけでなく、文化（ぶんか）や考（かんが）え方（かた）の違（ちが）う人々（ひとびと）をまとめなければいけないからこそ「多様性（たようせい）」を大事（だいじ）にしているのでしょう。

　日本（にっぽん）は同（おな）じ言葉（ことば）や文化（ぶんか）を持（も）つ人（ひと）が多（おお）い国（くに）ですが、世界（せかい）にはさまざまな違（ちが）いを持（も）つ人々（ひとびと）が仲良（なかよ）く暮（く）らせるように工夫（くふう）をしている国（くに）も多（おお）いのです。【ブリュッセル・岩佐淳士（いわさあつし）、写真（しゃしん）も】

国名（こくめい）　ベルギー王国（おうこく）

首都（しゅと）　ブリュッセル

面積（めんせき）　３万（まん）５２８平方（へいほう）キロメートル

人口（じんこう）　１１５３万（まん）人（にん）

（２０１９年（ねん）推定（すいてい））