世界中が新型コロナウイルスの感染拡大による危機に見舞われた今年、人々の暮らしは大きく変わりました。アメリカでは、お店や仕事にロボットやドローン(無人機)を使う動きが進みました。これまでは人手の足りない職場で人間を助けてくれる存在と考えられてきましたが、コロナ感染の予防策としても注目されています。
またコロナの影響で、これまでロボットやドローンを研究していた大学や研究所の多くが閉鎖されたことも影響しています。ロボットが人間社会でうまく仕事をしてくれるか判断するには、実際の社会で働いてもらうしか、試す場所がなくなってしまったのです。
首都ワシントン近くの町フェアファックス・シティーではこの春から、中心部のレストランやカフェからの出前をロボットが配達しています=写真。クーラーボックスのような箱に車輪のついたロボットには、いくつものカメラが付き、道の段差や赤信号、歩行者に自分で気づくことができます。朝9時から夜10時まで、休むことなく街中を動き回る数十台のロボットは見慣れた光景になり、手を振る人たちもいます。【ワシントン・高本耕太、写真も】
国名 アメリカ合衆国
首都ワシントンD.C.
面積 983万3517平方キロメートル
人口 3億6660万人(2019年推定)