今年1月にヨーロッパ連合(EU)を離脱したイギリスとEUは24日、貿易を盛んにするルールを定める「自由貿易協定」(FTA)などをめぐる話し合いで合意したと発表しました。FTAなどは31日までに決めることになっていましたが、ギリギリのタイミングで双方が歩み寄りました。イギリスとEUは、合意のないまま経済が混乱することは避けられ、関税(輸入品にかける税金)のない自由貿易が保たれます。
話し合いは3月から始まりましたが、イギリス海域でのEU漁船の漁業権などをめぐって意見が対立していました。合意後、EUのフォンデアライエン委員長は「長く曲がりくねった道のりだったが、良い合意ができた」と述べ、イギリスのジョンソン首相は「自分たちの運命を取り戻した」と強調しました。