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社会(その1) コロナ対策で全国一斉休校

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記録的な大雨で球磨川が氾濫し、浸水した市街地=熊本県人吉市で2020年7月4日午前11時49分、本社ヘリから田鍋公也撮影
記録的な大雨で球磨川が氾濫し、浸水した市街地=熊本県人吉市で2020年7月4日午前11時49分、本社ヘリから田鍋公也撮影
卒業前に持ち帰る教材や学用品を片付ける6年生児童=北九州市立西小倉小で2020年2月28日、上入来尚撮影
卒業前に持ち帰る教材や学用品を片付ける6年生児童=北九州市立西小倉小で2020年2月28日、上入来尚撮影

 新型しんがたコロナウイルス感染かんせんひろがりは、どもたちのくらしにもおおきな影響えいきょうをおよぼしました。政府せいふきゅうなおねがいにもとづいて全国ぜんこく学校がっこう一斉いっせい休校きゅうこうとなり、ながいところでは3かげつほどつづきました。なつには豪雨災害ごううさいがい相次あいつぎ、さまざまな行事ぎょうじ中止ちゅうし延期えんきされ、社会しゃかいうごきはあわただしくなりました。【長尾ながお真希子まきこ

 全国ぜんこく一斉いっせい休校きゅうこうは2がつ27にち安倍晋三あべしんぞう総理大臣そうりだいじん当時とうじ)が3がつふつかから春休はるやすみまでもとめるかんがえをあきらかにしました。「新型しんがたコロナ対応たいおう民間みんかん臨時りんじ調査会ちょうさかい」というグループは10がつ政府せいふ対応たいおうについて安倍あべさんや役人やくにんらにりをして検証けんしょうした報告書ほうこくしょをまとめました。その報告ほうこくしょによると、全国ぜんこく一斉いっせい休校きゅうこう今井いまい尚哉たかや総理そうり大臣補佐官だいじんほさかん当時とうじ)がかんがえたアイデアで、報告書ほうこくしょは「(安倍あべさんらが)文部科学省もんぶかがくしょう事前じぜん十分じゅうぶん調整ちょうせいをすることなく、専門家せんもんか意見いけん十分じゅうぶんることなく判断はんだん主導しゅどうした」としるしています。

 学期がっき途中とちゅうでの休校きゅうこうに、先生せんせいどもたちはおおわらわになりました。自宅じたく勉強べんきょうする宿題しゅくだいがたくさんされました。保護者ほごしゃはたらいているどもたちは、昼間ひるま居場所いばしょこまりました。新型しんがたコロナの感染かんせんはなかなかおさまらず、卒業式そつぎょうしき入学式にゅうがくしき参加者さんかしゃをしぼっておこなわれました。オンラインによる授業じゅぎょうおこなわれましたが、通信環境つうしんかんきょうをめぐる地域ちいき家庭かていあいだ格差かくさ課題かだいになりました。

 6がつまでに全国ぜんこく学校がっこう再開さいかいしましたが、感染かんせんふせぐために学校生活がっこうせいかつにはあたらしいスタイルがもとめられました。どもたちや先生せんせいはマスクをけ、みつけてソーシャルディスタンス(社会的しゃかいてき距離きょり)をとるようになりました。修学旅行しゅうがくりょこう遠足えんそく運動会うんどうかいなどの行事ぎょうじ中止ちゅうしになる学校がっこう相次あいつぎ、授業じゅぎょう時間じかん確保かくほするために夏休なつやすみをみじかくする学校がっこうもありました。

 調査会ちょうさかい報告書ほうこくしょは、全国ぜんこく一斉いっせい休校きゅうこうについて「疫学えきがくてき根拠こんきょはともかくとして、人々ひとびと行動こうどうえることをうながすひとつの重要じゅうようなきっかけになったことは間違まちがいない」と分析ぶんせきしました。このいちねんどもたちにどのような意味いみったのかがかるまでには、まだまだ時間じかんがかかりそうです。=2めんにつづく


 ■言葉ことば

日本三大急流にほんさんだいきゅうりゅう 豪雨災害ごううさいがい相次あいつ

 球磨川くまがわ熊本県くまもとけん)、最上川もがみがわ山形県やまがたけん)、富士川ふじかわ長野県ながのけん山梨県やまなしけん静岡県しずおかけん)は、源流げんりゅうたかやまなかにあってかわながれがはやい「日本三大急流にほんさんだいきゅうりゅう」とばれています。今年ことしは、このうち球磨川くまがわ最上川もがみがわ豪雨災害ごううさいがいこりました。

 九州きゅうしゅうでは7がつごうによって熊本県くまもとけん南部なんぶ中心ちゅうしんおおきな被害ひがいました。熊本県くまもとけん球磨川くまがわがあふれたり土砂崩どしゃくずれがきたりして、死者ししゃ行方不明ゆくえふめいしゃが67にんのぼり、浸水しんすいなどの住宅じゅうたく被害ひがいは9000むねえました。治水ちすいのありかた議論ぎろんになりました。

 一方いっぽう最上川もがみがわでも7がつごうによってひろ範囲はんいみずがあふれ、たくさんの建物たてもの被害ひがいがありました。

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