「くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし」
低
☆くもとり山のイノシシびょういん 7つのおはなし(かこさとし・文/かこさとし・なかじまかめい・絵/福音館書店/1210円)
山のふもとに小さな病院がありました。院長は、大きな体でモジャモジャあたまのイノシシ先生。おなかがいたいタヌキのポンちゃんや、くしゃみがとまらないカマキリが病院にやってきます。イノシシ先生はやさしくはなしをききながら、いたいところをなおしてくれます。心あたたまるおはなし7わがおさめられています。
中
☆しかくいまち(戸森しるこ・作/吉田尚令・絵/理論社/1540円)
しかくいまちには、しかくい人たちが住んでいます。しかくい目、しかくい鼻、口はありません。文字もないので、なにかを伝えたいときは絵をかいて知らせます。ある日、しかくいまちに一人の男の子が流れつき、しかくい人に助けられました。ぜんぜんちがう二人ですが、いっしょに過ごすうちに少しずつわかりあっていきます。
高
☆嘘吹きネットワーク(久米絵美里・著/PHP研究所/1540円)
理子は野瀬小学校の6年生。八吹写真館に入りびたっている八吹錯という少年に頼めば、動画や画像を加工してくれるといううわさを聞きました。「野瀬小学校ではカワウソを飼っている」というデマがSNSで出回り、理子は写真館を訪れます。錯が、スマホの画面に息を吹きかけると画面がゆらぎ……。情報の真偽をめぐる物語です。