第57回全国大学ラグビー選手権の決勝が11日、東京・国立競技場でありました。奈良県の天理大学が東京都の早稲田大学に55―28で勝ち、初優勝しました。関西勢が日本一になるのは、19~21回大会で3連覇した京都府の同志社大学以来、史上2校目で36大会ぶりです。天理大は試合開始早々にトライを決め、決勝最多の55点を挙げました。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、決勝のチケットは、既に売れていた約1万7000枚のみ入場可能にしました。天理大では昨年8月に部員62人が新型コロナに集団感染し、一時、活動を休止していました。小松節夫監督は試合後に「大学や天理市民、みなさんのおかげで活動を再開できた。恩返しができ、喜んでもらえることが本当にうれしい」と話しました。