森から飛んできて、町の様子を見守ります
ピンク色をした、この子は何者でしょう。北海道遠別町に生息するエゾモモンガの仲間、モモちんです。マントのように見えるのは飛行するための「飛膜」。これを使い、たまに森から飛んできては町の上空を飛び回り、町の様子を見守っているとか。
エゾモモンガは、北海道に生息していて体長は約20センチメートル、体重は約100グラムほどの小動物です。夜行性ですが、昼間に活動することもあります。遠別町は自然が多くてエゾモモンガにとってはすみやすい環境。町内の、市街地から離れた森に暮らしています。
モモちんは1992年、町民からのアイデアをもとに誕生しました。小さな体で大きく飛躍しようとするエゾモモンガをイメージしていますが、謎に包まれていて、素性を知る人はほとんどいません。普段は深い森のどこかで暮らしているモモちん。これまででうれしかったことは、イベントで出会った子から手紙をもらったこと、また町内の友達と遊ぶ時の楽しさは格別といいます。今後もたくさん友達を増やしていきたいモモちんです。(井上梢)
「モモちん」データ
●誕生日:1992年夏ごろ
●性別:現在調査中
●すみか:遠別町内の森
●好物:お米、甘いもの
●趣味:友達をたくさん増やすこと