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子ども向けの本を出版した作家さんたちに、創作の背景や自身の子ども時代について聞きます。

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しおたにまみこさん=本人提供 拡大
しおたにまみこさん=本人提供

はなしてみたらわるかも しおたにまみこさん

 しおたにまみこさんの絵本えほん「やねうらべやのおばけ」は、屋根裏やねうら部屋べやにくらす内気うちきなおばけがおんなともだちになるまでをえがいています。ほほえましいストーリーと、絶妙ぜつみょう色合いろあいの魅力みりょくです。このデビュー2さくが「MOE絵本えほんさん大賞たいしょう2020」で9になりました。しおたにさんに絵本えほんづくりについてきました。【篠口しのぐち純子じゅんこ

 --おもちのようなおばけがかわいらしいですね。どのように絵本えほんができたのですか。

 しおたにさん 画材がざい木炭もくたん鉛筆えんぴつなので、白黒しろくろかせるようなおはなしにしようとおもい、屋根裏やねうら部屋べや舞台ぶたいにしました。この作品さくひん絵本えほんコンペにすために、7ねんまえかんがえました。そのころ仕事しごとをやめて、ともだちがほしいとおもっていた時期じきでした。そのとき気持きもちがかれています。おばけやおんな気持きもちがよりつたわるように、何度なんどなおしました。じつはデビューさくの「そらからきたこいし」よりもまえかんがえていました。

 --とてもこまかいタッチのイラストですが、どのような手法しゅほういていますか。

 しおたにさん いろがついているところは、さき水彩すいさいきました。白黒しろくろ部分ぶぶん木炭もくたん鉛筆えんぴつでデッサンをき、それから陰影いんえいをつけていきます。1まいに2週間しゅうかんほどかかりました。になりはじめると作業時間さぎょうじかんがかかります。こまかくくのはきですが、かたがこりますね。

 --新学期しんがっきなどあたらしい環境かんきょうときむのがよさそうですね。

 しおたにさん わたしもおしゃべりはきですが、人見知ひとみしりです。しゃべるまえいやかんじがしても、実際じっさいにしゃべってみたらいいひとだったということはあります。しゃべらないときらったままになってしまいます。あたらしい世界せかいへのとびらざさないでほしいです。

 --ちいさいころからくのはきでしたか。

 しおたにさん くことやものづくり、工作こうさくきでした。大学だいがくでは陶芸とうげいまなびました。たずさわる仕事しごとをしたいとおもい、アニメの背景はいけいがける会社かいしゃはいりました。その会社かいしゃをやめて絵本えほんコンペに応募おうぼしました。ははども文庫ぶんこひらいていたこともあり、絵本えほん身近みぢかかんじていました。「すてきなさんにんぐみ」(トミー・アンゲラー)、「ありこのおつかい」(いしいももこ)、「どろんここぶた」(アーノルド・ローベル)は、よくおぼえています。

 --どんな作品さくひんいていきたいですか。

 しおたにさん きれいなものをときや、きたいとおもったときに、おはなしまれます。おしつけがましくなく、意味いみがあるものをつくっていきたいです。


「やねうらべやのおばけ」 拡大
「やねうらべやのおばけ」

 ☆やねうらべやのおばけ(偕成社かいせいしゃ/1320えん

 おばけはながいこと、ふるいえ屋根裏やねうら部屋べやでひとりでくらしていました。ある、このいえおんな屋根裏やねうら部屋べやにやってくるようになりました。おばけは、あのこのおんなをこわがらせます。


 ■プロフィル■

 1987ねんまれ、千葉県ちばけん出身しゅっしん女子美術大学じょしびじゅつだいがく工芸学科こうげいがっかとうコース卒業そつぎょう。2018ねんに「そらからきたこいし」でデビュー。2がつ中旬ちゅうじゅん童話どうわ「たまごのはなし」を刊行かんこうする予定よていです。

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