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経済 「ふつうに生きるって何?」作者・ 井手英策さん いろんな価値観との出合いを

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井手(いで)英策(えいさく)さん 拡大
井手(いで)英策(えいさく)さん

 財政ざいせい社会学者しゃかいがくしゃ慶応大学けいおうだいがく教授きょうじゅ井手いで英策えいさくさん(48)が、2018ねんがつから20ねんがつまで毎小まいしょう連載れんさいしていた物語ものがたりほんになりました。小学生しょうがくせいら4にん父親ちちおやでもある井手いでさんは、自分じぶんどもたちの意見いけんきながら、連載れんさいをまとめなおしたそうです。物語ものがたりにこめた井手いでさんのおもいをきました。

 ほんのタイトルは「ふつうにきるってなに? 小学生しょうがくせいぼくかんがえたみんなのしあわせ」(毎日新聞出版まいにちしんぶんしゅっぱん)です。連載れんさいでは「かれ」として登場とうじょうした主人公しゅじんこうに、名前なまえがつきました。愉太郎ゆたろうです。愉太郎ゆたろうはおかあさんと2ふたりらし。同級生どうきゅうせいや「公園こうえんのおばさん」との会話かいわとおして、公平こうへいってなんだろう、しあわせって?と、いろいろなことをかんがえていきます。

 じつは、井手いでさんもはは一人ひとり一人ひとり家庭かていそだちました。

 「小学校しょうがっこうのクラス名簿めいぼ両親りょうしん名前なまえらんがあるのが、とてもいやでした。母子家庭ぼしかてい同級生どうきゅうせいにライバルしんいだいたことをおぼえています。どものこころきずつくのはおおきなではなく、そうしたちいさななんです」とかたります。

だれのせいでもない

 じゅくける/けない、夏休なつやすみのおもをつくれる/つくれない――そうした格差かくさ愉太郎ゆたろう疑問ぎもんいだき、なやみます。「ぼく経験けいけんでいえば、うんまる格差かくさと、努力どりょくまる格差かくさけられない。だから格差かくさだれのせいでもないんです」と井手いでさん。

 「めぐまれていないとおもっても、自分じぶんのせいだとめることはありません。得意とくいなことをせいいっぱい頑張がんばればいい。一方いっぽうめぐまれているとおもうなら、それは努力どりょく結果けっかではなく、うんがよかっただけと謙虚けんきょであってほしい。そして、うんわるくて頑張がんばろうにも頑張がんばれないどもたちがいることを想像そうぞうする気持きもちをもってほしいですね」とちからめました。

井手(いで)さんの本(ほん)の表紙(ひょうし) 拡大
井手(いで)さんの本(ほん)の表紙(ひょうし)

しあわせにづくちから

 「いったいなんのために勉強べんきょうしているのか」。もやもやした愉太郎ゆたろうは、だんボールをあつめていた「公園こうえんのおばさん」にもたずねてみます。

 「しあわせになるチャンネルは身近みぢかいくつもあって、それにづけるかどうかです。づけるようになるために、おや先生せんせい以外いがいおおくのひと出会であって、いろいろな価値かちかんれることが必要ひつようです。このほん登場とうじょうする大人おとなもそれぞれなやんでいます。みんながにかけってきている。そんな希望きぼうかんじながらんでほしい」【小島明日奈こじまあすな


プロフィル

 1972ねん福岡県久留米市ふくおかけんくるめしまれ。慶応大学けいおうだいがく経済学部けいざいがくぶ教授きょうじゅ格差問題かくさもんだいについて発言はつげんつづけています。

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