◆会いに行った人
谷口海翔さん 大阪府豊中市立東泉丘小6年
灘中学校・高校(兵庫県神戸市)で英語を教えてきた木村達哉さん(57)はこの春、学校をやめて作家になりました。毎小で「夢をかなえる キムタツ先生のまいにち英単語365」(毎週月曜、一部地域火曜)を連載中のキムタツ先生に、英語が大好きな毎小特派員で小6の谷口海翔さんが学び方のコツなどを聞きました。【長尾真希子】
谷口さんは小学2年生から英語塾に通い、今年3月に実用英語技能検定(英検)3級に合格しました。谷口さんが英語に興味を持ったきっかけを質問すると、キムタツ先生は「世界人口のおよそ4分の1に当たる約15億~20億人が英語を話します。『英語ぐらいできないと、かっこ悪い』と思ったことがきっかけです」と答えました。
英語の単語や熟語を覚えるコツも教えてもらいました。キムタツ先生は「かけ算の九九を覚えるのといっしょ」と言います。「2の段を覚えて、次に3の段、4の段と進む時、また2の段から言っていたはず。ひたすら復習しながら覚えることが大切です」。そして一番のコツとして「英語を目で見る。音声を聞きながら、声を出す。そして、英語と出合う回数を増やそう」とアドバイスしました。
谷口さんは電車で流れる英語のアナウンスのものまねをしてみせました。キムタツ先生は「すばらしい」とたたえたうえで、「耳で聞いて、覚えて、まねして言えるようになるというのは最高の勉強法です。これからもはずかしがらないで、英語のものまねを続けてほしいですね」とエールを送ってくれました。
作家になったキムタツ先生は、新型コロナウイルスの感染が収まったら、世界中の子どもたちに自分が描いた絵本を配りたいと夢を語ります。「これからは、灘ではなく、地球を職場にして生きていきます。英語ができると、世界中どこへでも行けるようになり、社会で生きやすくなります」=2面につづく
プロフィル◇
1964年生まれ、奈良県出身。関西学院大学文学部英文学科を卒業。奈良県の私立高校をへて、1998年から23年間、灘中学校・高校で英語の先生を務めました。