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メディア 東京五輪の開催是非 注目集める新聞社の姿勢

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昨(さく)年(ねん)の延期(えんき)決定(けってい)後(ご)、毎日新聞東京本社(まいにちしんぶんとうきょうほんしゃ)が入(はい)るビルに登場(とうじょう)した東京五輪(とうきょうごりん)のエンブレム=東京都千代田区(とうきょうとちよだく)で2020年(ねん)3月(がつ)30日(にち) 拡大
昨(さく)年(ねん)の延期(えんき)決定(けってい)後(ご)、毎日新聞東京本社(まいにちしんぶんとうきょうほんしゃ)が入(はい)るビルに登場(とうじょう)した東京五輪(とうきょうごりん)のエンブレム=東京都千代田区(とうきょうとちよだく)で2020年(ねん)3月(がつ)30日(にち)

山田やまだ道子みちこ もとサンデー毎日編集長まいにちへんしゅうちょう

 新型しんがたコロナウイルスの感染拡大かんせんかくだいがおさまらないなか東京とうきょうオリンピック(五輪ごりん)・パラリンピック競技大会きょうぎたいかいひらくべきかどうか、メディアは連日れんじつ、さまざまな角度かくどから報道ほうどうしたり、世論調査よろんちょうさいたりしています。

 そのようなメディア自身じしん開催かいさい是非ぜひをどうかんがえているかが注目ちゅうもくされています。大手おおて新聞社しんぶんしゃは、大会組織委員会たいかいそしきいいんかいにおかねして大会たいかいささえるスポンサー(パートナー、サポーター)になっているので、「中止ちゅうしすべきだ」とえないとおもわれているからです。

 このようなときするどいところをつくのが週刊誌しゅうかんしです。週刊しゅうかんポスト6がつ4よっかごうは、「新聞しんぶん・テレビは絶対ぜったいけない 東京五輪とうきょうごりん7がつ開催かいさい賛成さんせい』か『反対はんたい』か 国内こくない公式こうしきスポンサー71しゃ回答かいとう」という記事きじをのせました。

 「7がつ開催かいさい賛成さんせいか」などの質問しつもん新聞社しんぶんしゃはどうこたえたでしょう。読売新聞よみうりしんぶんグループ本社ほんしゃは「『安全あんぜん大会たいかい実現じつげん万全ばんぜんくすことが大切たいせつだ』と社説しゃせつかえべています」、毎日新聞社まいにちしんぶんしゃは「選手せんしゅやスタッフ、観客かんきゃく安全あんぜん確保かくほされる一方いっぽうで、医療いりょう体制たいせい悪影響あくえいきょうあたえることがあってはならないとかんがえており、5がつ1ついたちづけ社説しゃせつでもりあげたところです」と回答かいとう朝日新聞社あさひしんぶんしゃ日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ産経新聞社さんけいしんぶんしゃ北海道新聞社ほっかいどうしんぶんしゃは「回答かいとうしない」でした。

 ふだん取材しゅざいするがわがちゃんとこたえないのはいかがなものかとおもいましたが、朝日新聞あさひしんぶんは5がつ26にち朝刊ちょうかんに「なつ東京五輪とうきょうごりん 中止ちゅうし決断けつだん首相しゅしょうもとめる」との社説しゃせつをのせ、立場たちば明確めいかくにしました。

 スポンサーの立場たちばとの関係かんけいについてはおな会社かいしゃのホームページに「オフィシャルパートナーとしての活動かつどうつづける」「公正こうせい視点してんほうじていくことにわりない」との内容ないよう文書ぶんしょせました。

 みなさんも今夏開催こんかかいさい是非ぜひかんがえてみてください。


 毎日新聞社まいにちしんぶんしゃ政治部せいじぶ夕刊ゆうかん編集部へんしゅうぶ政治せいじなが取材しゅざい週刊誌しゅうかんし「サンデー毎日まいにち編集長へんしゅうちょうとして新聞しんぶんそとから経験けいけんをして、メディアに関心かんしんつようになった。1961ねんまれ。

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