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スポーツ 子どものヘディング、どう練習?(その1) 協会ガイドライン

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イラスト・村上(むらかみ)和(ちか)
イラスト・村上(むらかみ)和(ちか)

 禁止きんしではなく、ただしくおそれて――。日本にほんサッカー協会きょうかいが5がつ、15さい以下いかどもを対象たいしょうにしたヘディングのガイドラインをまとめました。ヨーロッパやアメリカでは、のうきずつけるおそれがあるとして、どものヘディングを制限せいげんするうごきがていますが、ガイドラインはすこしずつただしい技術ぎじゅつにつけることを目指めざしています。【田村彰子たむらしょうこ

 サッカーでヘディングをくりかえしていると、のうしんとうになったり、認知症にんちしょうになったりするリスク(危険性きけんせい)がたかまるともいわれるようになりました。このため、イギリス・イングランドはさくねんから11さい以下いか練習れんしゅうでのヘディングを原則げんそくとして禁止きんしし、アメリカでも10さい以下いか選手せんしゅのヘディングを禁止きんししています。

 日本にほんサッカー協会きょうかいは、医師いし研究者けんきゅうしゃらと試合しあい練習れんしゅうでのヘディングの様子ようすなどをねんだいべつ調しらべ、代表だいひょう経験けいけんしゃ指導しどうしゃへのりをして、ガイドラインの内容ないようめました。どものサッカーでは、ヘディングをする回数かいすうすくないものの、将来しょうらいけてただしい技術ぎじゅつにつけることが必要ひつようだとしています。幼児期ようじき小学しょうがく1、2ねんせい小学しょうがく3、4ねんせい小学しょうがく5、6ねんせい中学生ちゅうがくせい――のねんだいべつ具体ぐたいてき練習れんしゅう方法ほうほうしめしました=イラスト。

ヘッドガードをつけて練習(れんしゅう)する小学生(しょうがくせい)たち。このスクールでは、ヘッドガード着用(ちゃくよう)後(ご)、頭(あたま)や顔(かお)のけがが大幅(おおはば)に減(へ)ったそうです=神奈川県横浜市(かながわけんよこはまし)で 拡大
ヘッドガードをつけて練習(れんしゅう)する小学生(しょうがくせい)たち。このスクールでは、ヘッドガード着用(ちゃくよう)後(ご)、頭(あたま)や顔(かお)のけがが大幅(おおはば)に減(へ)ったそうです=神奈川県横浜市(かながわけんよこはまし)で

無理むりせずOK

 指導しどう現場げんばはどうなっているのでしょうか。学校がっこうかよまえ幼児ようじから中学生ちゅうがくせいまでを対象たいしょうとする「クーバー・コーチング・サッカースクール」は2005ねんから、全国ぜんこく生徒せいと2まんにんにヘッドガードをつけてもらってから指導しどうしています。ヘディングの練習れんしゅうはありますが、小学生しょうがくせいはボールをたかげてキャッチするなど、あたま使つかわないものがおおくなっています。

 ジョイナスこう神奈川県横浜市かながわけんよこはまし)コーチの大竹おおたけ正人まさとさん(31)は「小学生しょうがくせいではヘディングよりドリブルなどのあし技術ぎじゅつたかめてほしいので、ヘディングをこわがるどもに、無理むり練習れんしゅうさせる必要ひつようはないとかんがえています。運動神経うんどうしんけい発達はったつすれば中学ちゅうがく高校こうこうになってからでもヘディングは十分じゅうぶんうまくなるはずです」とはなします。

 スポーツがのうあたえる影響えいきょうについて研究けんきゅうしている独協医科大学どっきょういかだいがく准教授じゅんきょうじゅ荻野おぎの雅宏まさひろさんは「ヘディングの回数かいすうによって将来しょうらいのうにどんな影響えいきょうがあるかについては、はっきりした医学いがくてき結論けつろんていません」といます。ガイドラインについては「あたまへの衝撃しょうげきはできるかぎりさけたほうがよく、のうへの衝撃しょうげきをなるべくすくなくしながらヘディングを練習れんしゅうする方法ほうほうが、具体的ぐたいてきしめされているとおもいます」と評価ひょうかしています。<イラスト・村上むらかみちか>=2めんにつづく

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