「ハリー・ポッターと賢者の石」 Harry Potter and the Philosopher′s Stone
魔法界のスポーツ「クィディッチ」の競技場として登場したアニック城ⒸVisitBritain
「ハリー・ポッター」シリーズの第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開されて20年。世界的ベストセラーの映画化にあたり、クリス・コロンバス監督ら製作者は、英国らしい風景や歴史的な建造物をロケ地に選びました。原作者のJ・K・ローリングさんが、原作に忠実な映画を作ることを条件に映画化を認めたからです。
主人公のハリーが入学する「ホグワーツ魔法魔術学校」のモデルは、スコットランドにある寄宿学校ですが、撮影はオックスフォード大学やグロスター大聖堂、レイコック寺院、リーブスデンスタジオのセットなどを組み合わせ、CGを使って映像化されました。
大広間のモデルになったオックスフォード大学クライストチャーチのグレートホールⒸVisitBritain
実は、新入生の入学歓迎会のシーンなどで登場する大広間は、オックスフォード大学クライストチャーチのグレートホールをモデルにしたセット撮影です。ハリーが深夜の図書館に透明マントをかぶって侵入したシーンは、大学のボドリアン図書館内デュークハンフリー図書館で撮影されています。
魔法学校の屋外風景に使われたアニック城は、スコットランドとの境界に近い北部イングランドにあります。
ハリーが魔法学校に旅立つロンドン・キングスクロス駅の「9と4分の3番線」は架空のホームですが、駅はファンの聖地として人気です。【木谷朋子】
監督:クリス・コロンバス
主演:ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント
公開:2001年(米国・英国映画)
舞台:オックスフォード大学、アニック城など