炊飯器のふたを開けると、ふんわり漂うスパイスの香り――。オンラインで世界の国や地域とつながり、現地の料理を作りながら異文化を学ぶイベント「毎小ワールドキッチン」のアメリカ・ニューヨーク編が11月3日と6日に開かれました。2回で約80人の子どもたちが参加し、ニューヨークで人気のチキンオーバーライスにチャレンジ。映画やニュースでよく見かける風景を満喫したり、多様性についての学びを深めたりしました。
■オンライン第4弾
ワールドキッチンは、小学生やご家族に、自宅にいながら海外の文化に触れてもらおうと、毎日小学生新聞と株式会社TNCが共同で開催しています。第1弾のモロッコ、第2弾のシンガポール、第3弾の台湾に続いて、4回目の今回は、ニューヨーク在住のライフスタイル・リサーチャー、ジュルシック香苗さんに教わりながら、現地で愛されているチキンオーバーライス作りに挑戦しました。
■チキンオーバーライス
チキンオーバーライスは日本語にすると「ご飯の上にのせた鶏肉」という意味です。「世界一の大都会」というニューヨークでは、働く人たちがテークアウトを好みます。中心部のマンハッタンの街角には「ハラルカート」と呼ばれる屋台が並んでおり、チキンオーバーライスはその人気メニュー。ターメリックで色をつけた黄色いご飯に、焼いた鶏肉をのせ、サラダを添えて、ソースをたっぷりかけて食べるのが「ニューヨーカーの定番」といいます。
参加者の自宅には今回も東洋ライス社の「金芽ロウカット玄米」が届けられました。ニューヨークでも、健康への関心の高まりから玄米が人気で、日系スーパーでは調理が簡単でおいしい「金芽ロウカット玄米」を選ぶ人が多いそうです。
子どもたちはパソコンなどの画面越しにジュルシックさんの説明を聞きながら、お米にバターや調味料を入れて炊飯器のスイッチをオン。続いて鶏肉を包丁やはさみで切って、ヨーグルトやレモン汁と一緒に袋に入れてもみ込みました。さらに、マヨネーズとヨーグルトを混ぜた白いソースを作りました。
■日本の漫画が人気
日本とニューヨークの時差は14時間(夏時間は13時間)。日本の昼間はニューヨークの深夜にあたるため、ご飯が炊き上がるまでの間、街中からの中継ではなく、ジュルシックさんが事前に撮影したニューヨークの風景、小学校で元気に勉強する子どもたちの様子が放映されました。2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロで、旅客機が突入した世界貿易センタービルの跡地や、黒人への差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」運動の集会の様子なども紹介され、ニュースについても分かりやすく学びました。
子どもたちは1人1問ずつ手を挙げて質問。特に盛り上がったのは「鬼滅の刃」や「デスノート」など、日本の人気マンガの英訳版がずらりと並んだ書店の時でした。子どもたちは画面を食い入るように見つめ、「マンガは英語以外もありますか?」「日本のマンガはいくらぐらいで売られていますか」などと次々に質問しました。
ご飯が炊けるころ、ジュルシックさんと子どもたちは、鶏肉を焼き始めました。やけどに注意しながら、アルミで作ったフタをかぶせてフライパンを火にかけます。ヨーグルトで柔らかくなり、こんがり焼けた鶏肉が食欲をそそります。ご飯をお茶わんによそって山の形にし、チキンや野菜を添えて盛り付けます。ジュルシックさんによると、ニューヨークでは「いただきます」に当たる言葉を使う際は、フランス語の「ボナペティ」(召し上がれの意味)と言うそうで、みんなでボナペティとあいさつし、いただきました。
福島県いわき市の小学3年生、渡部智大さん(9)は「火を使うのは難しかったけど、白いソースがおいしかった! ニューヨークでも『鬼滅の刃』がはやっていて、驚きました」と話しました。
■イベント題材に新聞も
埼玉県新座市の小学3年生、橘咲希さん(9)は、イベントを題材に新聞を作って送ってくれました。橘さんは「料理はすっぱくなりすぎて失敗しちゃった。でも、玄米がおいしくて、イベントが終わった後もずっと食べています」と笑顔で話しました。
<supported by 東洋ライス>
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※締め切り:2021年12月10日(金)
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