学生(がくせい)たちが気軽(きがる)に観光(かんこう)ラウンジに立(た)ち寄(よ)ってくれるのがうれしいと話(はな)す小山(おやま)さん
◆旅工房 横浜みなとみらい支店 小山小夏さん(28)
旅の良さを伝えたい
「旅工房」は海外旅行専門の旅行会社です。店舗がある「対面販売」ではなく、お客からの旅行の相談や申し込みは、主にメールと電話で行っています。小山さんは入社後、内定時に配属を希望したインドネシア・バリ島の担当として約3年間、予約と販売、旅行企画の仕事をしました。
神奈川大学(かながわだいがく)の中(なか)にある旅(たび)工房(こうぼう)が運営(うんえい)する観光(かんこう)ラウンジ
その後、新型コロナウイルスの影響で海外旅行の仕事がなくなったため、新たに国内旅行を始めることになり、沖縄の担当になりました。バリ島のときは費用の見積もりなどを現地の支店に調べてもらっていたのに対し、沖縄の担当になって初めて、現地に出張して値段の交渉なども行い、新しい旅行プランを開拓していきました。
そうして約2年間、国内旅行を担当した後に、2022年4月から神奈川大学の中の観光ラウンジにある「横浜みなとみらい支店」に配属され、同じ旅行会社でも仕事はガラッと変わりました。
旅(たび)工房(こうぼう)が紹介(しょうかい)するパンフレットの一部(いちぶ)
この支店だけ大学内にあるため、学生や先生と直接向き合う仕事になりました。個人旅行だけでなく団体旅行も扱います。また留学やスタディーツアー、インターンシップなど、紹介する国も、扱う旅の種類も増え、新たな仕事にやりがいを感じているといいます。
もともと小山さんは旅行が大好き。旅行会社に就職したのは、大学生のときのスタディーツアーでカンボジアに行ったのがきっかけでした。仕事では、自分の好きな旅行を売っているという満足感もあるそうです。「スタディーツアーでも留学でも旅行でも、短くてもいいので、海外へ出かけてみてほしいですね。将来こんな道に行きたい、価値観や視野が広がった、と思ってもらえる旅を提案したい」と話します。【木谷朋子】
この仕事につくには
旅行が大好きなことが大事です。「旅行業務取扱管理者」という国家資格もありますが、まずは旅行会社に入社して経験を積むのが先ですね。資格は後からでもとれます。
ある一日
9:30 出勤。観光ラウンジ開店準備
10:00 見積もり作成や航空券手配
12:00 来店客の旅行相談
13:00 ランチ
14:00 イベントの打ち合わせ。イベントのチラシやウェブページの作成
18:00 観光ラウンジ閉店
18:30 帰宅