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15歳のニュース ロシアのドーピング問題 4年間出場禁止 過去最大級の厳しい処分

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 スポーツで禁止された薬を使うドーピングで、ロシアに厳しい処分が下された。「世界反ドーピング機関」(WADA)は9日、ロシアが国ぐるみでドーピングの不正をしていたとして、ロシア選手団の主な大会への参加を4年間禁止する処分を決めた。

 ロシアが国として東京五輪・パラリンピックに出場することは厳しくなった。出場禁止は五輪だけでなく、サッカー・ワールドカップ(W杯(はい))も含(ふく)まれる。ドーピングをしていないことを証明した選手に限り、個人の資格での出場が認められるが、国旗を使うことは禁じられる。

 さらに、ロシアが国として大会を開催(かいさい)することも招致(しょうち)も禁じるというスポーツ界過去最大級の処分。9日、スイスで開かれた記者会見で、WADAのリーディー委員長は「ロシアはあまりにも長い間、スポーツの清潔さを損なってきた」と語気を強めた。

 厳しい処分の背景には、「ロシアに裏切られた」というWADA側の思いがある。2014年にドイツのドキュメンタリー番組が告発して以降、ロシアの国ぐるみの不正をめぐる混乱は長期化している。混乱を静めるため、WADAは昨年9月、モスクワ検査所が保管している選手たちの薬物検査のデータを提出することを条件に、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)の資格停止処分を約3年ぶりに解いた。期限にあたる昨年末にデータは提出されなかったが、それも不問にしていた。

 ところがロシア側は、その間にデータの改ざんと隠蔽工作(いんぺいこうさく)を働いていたのだ。その数は数百カ所に上ったという。

 ロシア側はWADAの処分に反発しており、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴(うった)える可能性が高い。開幕まで8カ月を切った東京五輪・パラリンピックの新たな火種になりそうだ。


 ■KEY WORDS

 【ドーピング】

 スポーツ選手が運動能力や成績を一時的に上げるために、禁止されている薬物を使うこと。ドーピングをしているかどうかを調べるため、選手の尿(にょう)や血液を検査する。禁止薬物を使っていたことが分かると、その選手は大会に出られなくなったり、メダルを取り上げられたりする処分を受ける。

 【「世界反(せかいはん)ドーピング機関(きかん)」(WADA)】

 1999年に国際オリンピック委員会(IOC)から独立して設立された反ドーピング運動を推進する国際機関。本部はカナダ・モントリオール。禁止薬物の指定や罰則規定(ばっそくきてい)の統一などを目的とする。WADAが定める防止規定に基づく監視(かんし)や検査、禁止薬物の科学的な研究、反ドーピング活動の教育などを行っている。実際の分析(ぶんせき)は、公認された各国の検査機関が行う。

 【スポーツ仲裁(ちゅうさい)裁判所(さいばんしょ)(CAS)】

 スポーツに関するトラブルの解決を目指す機関。1984年に国際オリンピック委員会(IOC)がスイスのローザンヌに設立し、公平を期すため94年に独立した。本部はスイスのローザンヌ。一度結果が出ると、さらなる申し立てはできない1審(しん)制。

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