15歳のニュース #休校中ですが…オンライン授業 コロナ禍でICTに挑戦! 岐阜県

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ウェブ会議システムでLIVE感!

 「私たちの学校は休校中ですが、インターネットを使ったオンライン授業が始まる予定です。よかったら取材しませんか?」。編集部に今月中旬ちゅうじゅん、岐阜県立岐阜高校2年生の武藤むとう伊呂波いろはさん(16)=写真=から情報が届いた。キミの学校でもオンライン化の取り組みは始まっている?

 岐阜県では20日から、県立高校などの生徒を対象に「双方向そうほうこうライブ型」の授業が始まっている。複数の人が同時に映像と音声を共有できる「ウェブ会議システム」を使って、先生の授業をリアルタイムで配信し、生徒たちは家のパソコンなどからインターネットに接続して授業を受ける。岐阜県の教育委員会によると、全国的にもめずらしい取り組みだという。

 武藤さんもこのオンライン授業を受けている。本格的に始まった22日には、午前10時20分から正午まで、「数学」「英語」「古典」の3科目を20分ずつ受講した。予習した内容の解説や復習が主な内容で、画面には久しぶりに友達の顔が映った。先生と生徒の間では、チャットや投票でのやり取りも行われた。「先生の声で解説があって、自習よりもずっと頭に入りやすかった」「家族以外の人の話を聞いて安心した」という。一方、わからない部分があっても、教室での授業のように友達に聞くことはできず、先生にも質問できなかった。「2年生全体を対象にした授業を、自分の質問で止めることに気が引けた」と話す。

双方向ライブ型は5%

 文部科学省が21日に発表した調査結果によると、16日正午時点で休校中または休校を決めていた1213自治体のうち、先生と児童・生徒がやり取りできる「双方向ライブ型」のオンライン指導に取り組むと回答したのは60自治体(5%)にとどまった。まだ少数派だ。

 だが、こうした双方向授業の取り組みは、一部の私立や、先進的な公立の小中高校では、新型コロナウイルスの感染拡大前からすでに取り入れられている。こういった学校では、児童・生徒全員に、パソコンやタブレット端末たんまつを持たせているところが多い。

家庭のネット環境も課題

 取り組みが広がるには家庭のインターネット環境かんきょうも重要だ。今回岐阜県は4月、県立高校の生徒などに調査を行い、95%以上の家庭にネット環境が整っていると判断して、オンライン授業にった。視聴しちょうできない生徒には、内容を収めたDVDを貸し出すなどして対応するという。

 情報通信技術(ICT)の活用のおくれが指摘してきされる日本の教育。「コロナ」をきっかけに変わるのだろうか。


 #キミの学校どうですか?

 ■オンライン授業 緊急きんきゅうアンケート■

 休校期間中、キミの学校では授業のオンライン化に取り組んでいるだろうか? ○×で答えて、感想や意見をえて編集部に送ってほしい。

(1)インターネットのライブ(同時配信)授業がある

(2)ライブ授業で先生に質問できる

(3)録画された授業動画の配信がある

(4)家の環境は、オンライン授業に対応できる

(5)休校中、生徒が勉強を続けるにはどんな方法がある?

自由記述欄らん

【学校名・学年】

【名前】【電話番号】

【送付先】郵便:〒100-8051(住所不要)毎日学生新聞編集部

     メール:news15@mainichi.co.jp

     「15歳アンケート」係


 ■KEY WORDS

 【オンライン授業じゅぎょう

 インターネットに接続されたパソコンやタブレット端末たんまつなどを使って受ける授業のこと。大きく分けて「動画配信型」と「双方向そうほうこうライブ型」の2種類ある。

 「動画配信型」では、主に録画された授業動画を見て、わからなかったところをかえ視聴しちょうして確認したり、復習に活用したりすることができる。だが疑問点を先生にその場で質問することはできない。

 一方、「双方向ライブ型」は主に、ウェブ会議システム「Zoomズーム」などを使い、リアルタイムの映像と音声を配信し、生徒に疑問点があればその場で質問することができる。

 文部科学省は今月、家庭学習の支援しえん例にオンライン学習を挙げ、成果を確認できれば評価対象にできるとした。

 【児童じどう生徒せいと全員ぜんいんに】

 文部科学省は2023年度までに、小中学校の全児童・生徒に1人1台タブレット端末たんまつを配布する計画だった。萩生田光一はぎうだこういち文部科学相は7日、これを前倒まえだおしして、今年度中に始める考えを示した。

 【情報通信じょうほうつうしん技術ぎじゅつ(ICT)の活用かつようおくれ】

 15さいを対象にした経済協力開発機構(OECD)の2018年国際学習到達度とうたつど調査によると、日本は授業でデジタル機器を使う時間が国語、数学、理科のいずれも加盟国中最下位だった。

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