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15歳のニュース 男女格差を表す指標「ジェンダーギャップ」、日本は156カ国中120位
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「変えなければ」の政治的意思が欠落
スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」(WEF)は先月末、世界各国の男女格差を表す指標「ジェンダーギャップ指数」の最新ランキングを発表した。日本の順位は156カ国中120位(2019年121位)と主要7カ国(G7)で最下位だっただけでなく、世界でも最低レベルをさまよっている。
女性蔑視発言が相次ぐ日本のリーダー
2月には東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の
世界で最も男女格差の小さい国は19年に続きアイスランドで、男女平等の達成率を示すジェンダーギャップ指数はは89・2%。2位はフィンランド、3位はノルウェーと
東アジアでは、
政治・経済分野の低さ際立つ
日本の現状をみてみよう。分野別で見ると、日本は女性国会議員比率などに基づく政治分野が147位(19年144位)▽女性管理職比率などに基づく経済分野が117位(19年115位)▽識字率や在学率に基づく教育分野が92位(19年91位)▽
WEFは06年からジェンダーギャップ指数の年次報告書を発表している。日本の順位は、06年115カ国中80位▽10年134カ国中94位▽18年149カ国中110位――と
政治、経済分野の格差が
■KEY WORDS
【
スイスの経済学者のクラウス・シュワブさんが1971年にジュネーブに創設した経営者向けの研修機関。年次総会はスイスの観光都市ダボスで
【ジェンダーギャップ
「世界経済フォーラム」が発表する国別の男女格差の指標。順位のもととなる指数は男女平等の達成率を表す。指数は各国の政治▽経済▽教育▽健康――の4分野14
日本の男女格差報告の詳細
総合順位(ジェンダー平等達成率) 120位(65.6%)
分野、項目別順位(ジェンダー平等達成率)
政治分野 147位(6.1%)
国会議員比率(日本は衆院) 140位(11%)
閣僚比率 126位(11.1%)
最近50年の女性政治トップの在任年数 76位(0%)
―――――――――――――――――――――
経済分野 117位(60.4%)
労働参加率 68位(84%)
同じ仕事における賃金の同等性 83位(65.1%)
所得推計 101位(56.3%)
管理職比率 139位(17.3%)
専門職比率 105位(69.9%)
―――――――――――――――――――――
教育分野 92位(98.3%)
識字率 1位(100%)
初等教育在学率 1位(100%)
中等教育在学率 129位(95.3%)
高等教育在学率 110位(95.2%)
―――――――――――――――――――――
健康分野 65位(97.3%)
新生児の男女比率 1位(94.4%)
健康寿命 72位(104%)
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