15歳のニュース これって経済? 気になる数字「80億人」 増加率は年々低下

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週刊エコノミスト最新号(11月14日発売、700円)は、戦争とインフレ、資本主義の歴史について特集しています。 拡大
週刊エコノミスト最新号(11月14日発売、700円)は、戦争とインフレ、資本主義の歴史について特集しています。

 今回の数字は80億人。国連の予測では、11月15日に世界の人口が80億人に達するという。また、来年にはインドが中国をいて世界で最も人口が多い国になると予測する。世界の人口は2080年代には104億人にまで増加する見込みこみだ。

 国連の統計によれば、世界の人口は1975年には40億人をえていたため、50年弱で倍増したことになる。その後、87年には50億人、99年に60億人、2011年に70億人を記録。今後は30年に85億人、50年に97億人となり、80年代でピークに達するという。

 保健衛生の進歩により、アジアを中心に母子の死亡率が低下し、人々の寿命じゅみょうが延びている。国連は今後、50年までの人口増の半数超ちょうはエジプトやエチオピア、インドなど、アジアやアフリカの8カ国に集中すると見込みこんでいる。

 ただ、世界の人口の増加率は年々低下していて、20年には1%を下回った。すでに人口が減少している日本をはじめ、先進国で出生率が下がっており、国連は経済成長著いちじるしい人口14億人超の中国でも早ければ来年には人口が減少すると展望する。

 急激な人口増加は食糧しょくりょうやエネルギー不足を招き、貧困問題を深刻化させるほか、乱開発が気候変動問題にも影響えいきょうする。一方、人口減少は年金など社会保障制度の維持いじに大きなかげを落とす。これからの経済や社会のあり方を考えるうえで、人口は常に重要なテーマであり続ける。


 週刊エコノミストは1923年に毎日新聞社が創刊した経済誌です。最新号(11月14日発売、700円)は、戦争とインフレ、資本主義の歴史について特集しています。

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