医療・健康
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ヘルスデーニュース
流行のダイエット法や薬剤は減量を保証せず 米研究
2023/6/3 04:00医療プレミア 1691文字流行のダイエット法や薬剤は、持続的な減量を保証するものではないとする研究結果が発表された。それらによらずに、健康的な食生活を送り習慣的な運動をしている人が、より良好に体重を維持しているという。米オハイオ州立大学のColleen Spees氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of the
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コロナウイルス、鼻に入り脳内で炎症 マウスで確認 慈恵医大
2023/6/2 16:56 810文字新型コロナウイルスの表面にある突起状の「スパイクたんぱく質」をマウスの鼻に入れると、脳内に炎症が起きて倦怠(けんたい)感など新型コロナの後遺症で見られる脳神経症状が現れたことを、東京慈恵会医科大の近藤一博教授(ウイルス学)らの研究チームが確認した。後遺症のメカニズムの解明につながる可能性がある。
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子どもの「付き添い入院」負担軽減へ 国が23年度中に実態調査
2023/6/2 16:07 284文字小倉将信こども政策担当相は2日の記者会見で、子どもが入院する際に家族が泊まり込みで世話をする「付き添い入院」の負担軽減に向け、2023年度中に小児の医療機関を対象とした実態調査を行うと明らかにした。こども家庭庁が厚生労働省と連携して実施し、付き添い時の家族の食事や睡眠などに関する課題について調べる
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脳梗塞リスク防げ 心房細動早期発見へ 大分大が健康データ収集
2023/6/2 13:30 875文字脳梗塞(こうそく)のリスクを高める心房細動の潜在患者を早期に発見しようと、大分大医学部などは、大分県の臼杵、杵築の両市在住の65歳以上を対象に、ばんそうこう型の心電計を使った健康データ収集を始めた。同部によると、国内初の取り組みといい、健康寿命を延ばすことが期待される。【石井尚】 ◇臼杵、杵築両市
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「隔離政策に通じる」 精神科の強制入院で弁護士が感じる違和感
2023/6/2 08:00 1688文字精神障害のある人を強制的に入院させる制度の根底には、ハンセン病患者の隔離政策に通じるところがある――。ハンセン病患者を強制的に隔離した政策を憲法違反と判断して国に賠償を命じた訴訟の西日本弁護団の共同代表を務めた八尋(やひろ)光秀弁護士は、なぜ精神科の強制入院に強い違和感を感じているのか。 精神科の
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パンデミックの先に
コロナ3年、専門家と役所の間で感染研所長が苦心した中立性
2023/6/2 06:30 3179文字感染症の専門家でもあり公務員――。国立感染症研究所(感染研)の脇田隆字所長は、新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」の座長として、この3年、難しいかじ取りを迫られた。「パンデミック(世界的大流行)に十分対応できる体制ではなかった」。新型コロナ対応が「平時」に
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山本佳奈の健康ナビ
「痛み止めの薬も効かない!」 激しい生理痛にどう対処する?
2023/6/2 04:30医療プレミア 3792文字4月末のある日、ひどい生理痛(月経痛)を感じたという、内科医の山本佳奈さん。これまではなんとか我慢できる程度でしたが、今回は初日の朝から痛み出し、次第にその強さが増していったといいます。我慢できず、薬局で購入した鎮痛剤を飲んだものの、痛みが軽減することはありませんでした。お昼を過ぎたころには、椅子
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ヘルスデーニュース
「1日1個のリンゴ」は加齢に伴う虚弱に効果? 米研究
2023/6/2 04:00医療プレミア 1542文字果実や野菜に含まれているフラボノイド類の一種であるフラボノール類をたくさん摂取すると、加齢に伴うフレイル(虚弱)リスクが低下する可能性があることが、新たな研究で明らかになった。中でも、リンゴやブラックベリーに豊富に含まれているケルセチンの摂取がフレイルリスクの低下と強い関連を示したという。米ベス・
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子どもが入院 家族の7割が泊まり込みで付き添い NPO調査
2023/6/1 19:07 884文字病気の子どもを育てる家族を支援しているNPO法人「キープ・ママ・スマイリング」は1日、入院した子どもに付き添う家族を対象とした実態調査の報告書を発表した。回答した家族の72%が病室に泊まり込んでケアをする「付き添い入院」を経験していたほか、61%が1日12時間以上のケアを、26%が21時間以上のケ
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たばこ一本一本に警告表示 カナダが義務付け 禁煙支援で「世界初」
2023/6/1 15:32 340文字カナダ政府は世界禁煙デーの5月31日、禁煙支援や受動喫煙防止のため「世界で初めてたばこ一本一本に健康被害を警告する表示を義務付ける」と発表した。種類ごとに段階的に実施する予定で、2025年4月までに店頭に並ぶ見通しだ。 ベネット・メンタルヘルス・依存症担当相は「たばこはカナダで年間4万8千人の命を
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患者数13万人 精神科の強制入院、批判強いのになぜ維持されるのか
2023/6/1 08:00 3061文字精神科の入院患者の半分は、本人の同意なく強制入院させる「医療保護入院」の患者だ。この制度が定められている精神保健福祉法の改正法が2022年12月に成立し、一部が今春から段階的に施行されている。人権侵害の恐れがあるとして、国連は政府に強制入院をやめるよう勧告しているが、なぜ制度は維持されているのか。
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人生100年時代を生きる ~精神科医の視座2~
命の尊厳とは何か 超高齢社会における認知症との向き合い方
2023/6/1 07:30医療プレミア 3685文字◇認知症の死をみとる 私は認知症の専門医として働いてきました。その中で、たくさんの忘れられない患者さんとの出会いがありました。特に、死をみとった患者さんは一人一人、忘れがたいものです。 Aさんは80代後半の男性でした。 一代で大きな企業を育て、80歳まで社長として会社を切り盛りしていたAさん。社長
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ウイルスでがん撃退 東大発、逆転発想の治療法 その威力とは
2023/6/1 07:00 1950文字人に病を、社会に混乱をもたらす厄介者・ウイルス。しかし、その性質を変えることで、がん治療に使える可能性が見えてきた。悪性の脳腫瘍では新薬も登場。ウイルスの力でがんを撃退させる逆転発想の治療法に迫る。 ◇悪性脳腫瘍に効果 2022年8月、米医学誌ネイチャー・メディシンに掲載された論文は大きな注目を集
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これ大事!いま知りたい医療ニュース
G7の中で最悪も がん対策推進基本計画に見る検診の現状
2023/6/1 04:30医療プレミア 2869文字2023年度から6年間の国のがん対策の基本となる「第4期がん対策推進基本計画」が3月末に決定された。全体目標を「誰一人取り残さないがん対策」とし、がん予防分野では、がん検診受診率60%への向上などを掲げた。だが、目標に向かうための現状把握は妥当なのか、到達までの道筋はどのようにつけるのか。がん対策
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マイナ保険証 加入確認できず全額自己負担 全国で393件
2023/5/31 20:25 458文字健康保険証とマイナンバーカードが一体化した「マイナ保険証」のオンライン確認システムで誤登録などが相次いでいる問題を受けて、全国保険医団体連合会(保団連)は31日、全国の医療機関から報告されたトラブル事例の詳細を明らかにした。保険に加入しているとの資格情報が確認できず、窓口で医療費が全額負担となった
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脳死疑い報告制度創設を 臓器移植議連が提言 ドナー候補把握へ
2023/5/31 17:45 452文字脳死が強く疑われる患者の情報を、医療機関が日本臓器移植ネットワークに早期に報告する制度の創設などを求める提言を、臓器移植に関する議員連盟が取りまとめたことが31日、分かった。加藤勝信厚生労働相に提出する。 ネットワークによると、移植を待つ患者は国内に約1万6000人いるとされるが、実際に移植を受け
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受動喫煙で不快だった場所、最多は?国立がん研究センター調査
2023/5/31 13:00 606文字「世界禁煙デー」の31日、国立がん研究センター(東京都中央区)は受動喫煙についての調査結果を公表した。受動喫煙で不快な思いをした場所は「路上」が最も多く、センターは、法改正で屋内が原則禁煙となったことで屋外での喫煙が増えたとみている。【宮城裕也】 改正健康増進法の全面施行から3年を機に、4月19~
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医療プレミア特集
「医療プレミア」5月に読まれた記事 新型コロナや武田信玄
2023/5/31 11:00医療プレミア 945文字毎日新聞「医療プレミア」で5月に読まれた記事をご紹介します。まず、大阪市内で開業している谷口恭医師の連載「実践!感染症講義-命を救う5分の知識-」の新型コロナに関する寄稿がよく読まれました。また、日本歯科医師会の協力で3年ほど続いている月イチ連載「口から守る! あなたの健康」では、高齢者の飲み込む
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日本版「CDC」設立法が成立 「本家」と異なる組織になる?
2023/5/31 09:35 2032文字新たな感染症の危機に備え、国立感染症研究所(感染研)と国立国際医療研究センター(NCGM)を統合した「国立健康危機管理研究機構」の設立が31日、正式に決まった。米国で感染症対策を中心的に担う疾病対策センター(CDC)になぞらえ「日本版CDC」と言われているが、米国の「本家」と違いもある。新組織はど
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がん治療のリアル・遺伝子でわかること
6歳に届けたかった治療薬 父が感じた大人より厳しい現実
2023/5/31 07:00 2953文字今年1月、東京都内で小児がんに関するシンポジウムが開かれた。6歳で長男を亡くした鈴木隆行さん(41)が壇上に立った。 長男蒼(あお)ちゃんは3年前、待ち望んだ薬が届かないまま、息を引き取った。 「国際共同の治験(臨床試験)が日本でも行われていたら、薬が子ども向けの大きさや形だったら、息子はもっと早
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