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第75回毎日映画コンクール(その2止) TSUTAYAプレミアム映画ファン賞

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インタビューに答える映画「ミッドナイトスワン」の内田英治監督=東京都江戸川区で2021年1月20日、内藤絵美撮影
インタビューに答える映画「ミッドナイトスワン」の内田英治監督=東京都江戸川区で2021年1月20日、内藤絵美撮影

 <TSUTAYAプレミアム映画ファン賞2020>

 ◆日本映画部門 ミッドナイトスワン

変わらぬ社会、淡々と 内田英治監督「少数派に目を向け続ける」

 「公開当初から応援してくれた人たちが喜んでくれるのが、めっちゃうれしい。『ミッドナイトスワン』は観客に育てられた」。内田英治監督は喜びを語る。

 母親に育児放棄された少女、一果(服部樹咲)を預かることになったトランスジェンダーの凪沙(草彅剛)。初めは一果をお荷物扱いしていたが、一果のバレエの才能を知りダンサーになる夢を後押しする。児童虐待や性差別など、社会問題を織り込みながら、居場所のない2人が心を通わせる様子を、美しいバレエの場面とともに描く。

 「LGBTQや児童虐待への取り組みで社会が変わったと言われているけれど、ほんとうにそうかな。実際に当事者に話を聞けば取り巻く環境は同じ。そこを描きたかった。ただ、差別や虐待をなくそうと訴える映画では見てもらえない。娯楽性を持たせて、見た人が感じてくれるようにしたかった」。とはいえ題材は重く、ハッピーエンドでもない。「邦画のメインストリームの内容ではないから、絶対ヒットすることはないだろうと思って…

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