位川一郎 フォロー 毎日新聞紙面審査委員 1957年広島県生まれ。東京大経卒。81年埼玉新聞社入社。88年毎日新聞社入社。水戸支局、経済部、総合メディア事業局、地方部などを経て、2004~10年経済部編集委員。国土交通省、農水省、総務省などを担当し、ライブドア騒動、米国産牛肉の輸入再開、公共事業問題などを取材。13年から現職。 (経歴は原則、執筆当時のものです) 選挙最優先?日米貿易交渉で茂木担当相が発した禁句 6月13日、ワシントンで日米貿易交渉の閣僚級協議を終えた茂木敏充経済再生担当相が、記者会見で「参院選後に早期に成果を上げた… ゲノム編集農作物「食べたくない4割」でも今夏解禁? ゲノム編集技術で開発された農作物を「食べたくない」人は43%、「食べたい」人は9.3%。こんな意識調査結果が先日報じられま… 資産寿命を延ばす?「投資」を国に指示される違和感 朝日新聞が5月23日朝刊1面トップに、「人生100年 蓄えは万全? 『資産寿命』国が世代別に指針」という記事を載せました。… 本当に快適で安全?「自動運転の未来」への素朴な疑問 1カ月あまり前ですが、「自動運転」の未来に疑問を投げかける2本の新聞記事を見かけて新鮮な驚きを感じました。それまで、「快適… 加盟店は限界「コンビニ」ビジネスモデルは変わるか? コンビニエンスストアの24時間営業をめぐるニュースが相次いでいます。人手不足に苦しむフランチャイズチェーン(FC)加盟店を… 大ヒット「翔んで埼玉」誰も傷つけない“自虐の笑い” 話題の映画「翔んで埼玉」を遅まきながら見てきました。思いきりばかばかしく、ただただ楽しい、というのが素直な感想でした。私は… 「五輪まで500日」3.11翌日“お祭り”の違和感 3月12日、NHKの昼のニュースのトップは「東京五輪まで500日」でした。新聞の夕刊もそろって1面で、「500日」に合わせ… 勤労統計問題「アベノミクス偽装」の拭えない疑念 毎月勤労統計の調査方法変更をめぐって、アベノミクスが成果を上げたように見せる「偽装」が行われたかどうかが国会で大きな議論に… 統計不正と小4女児死亡「公務員削減」の共通する構図 厚生労働省の「毎月勤労統計」をめぐる不正と、千葉県野田市で女児が虐待を受け死亡した事件。まったく別々の出来事ですが、報道を… 日立の英原発凍結「失敗」を認めない世耕経産相の強弁 日立製作所が1月17日、英国で計画していた原子力発電所の新設事業の凍結を決めました。これを受けた翌18日の世耕弘成経済産業… 自然への「畏れの念」忘れた辺野古埋め立て工事の罪 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事で、土砂投入が始まって1カ月がたった1月14日、いくつかの新聞… 「1億円もらってどうする」財界人に拍手を送りたい 「1億円以上をもらってどうするのか」。昨年暮れに「報酬」をめぐるニュースが相次ぎ、多くの人が論評しましたが、その中で最も私… 入管法改正「選ばれる国に」という虫の良すぎる論理 外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管法が12月8日に成立しました。「中身がすかすか」との批判を無視するかのように、政府… 狙いはカジノ?巨費投じる大阪万博の「うさんくささ」 2025年の大阪万博開催が決まりました。それを受けた11月24日以降の新聞各紙を見て、正面から開催を批判する声が少ないこと… ゴーン前会長逮捕が問いかけた「高すぎる役員報酬」 日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者が、有価証券報告書に報酬額を少なく記載した疑いで逮捕され、解任されました。カリスマ経… 捏造批判が飛び出した日米「物品貿易協定」の怪しさ 9月の日米首脳会談で開始が合意された新たな通商交渉に関して、日米両政府の間で呼び名が違うという奇妙な事態が起きています。日… 増税対策の“キャッシュレス強要”は高齢者いじめ? 来年10月の消費税率引き上げに合わせて、政府はキャッシュレス決済を使って中小の小売店で買い物をした消費者に2%分のポイント… 「所得1億円超」金持ち優遇の金融課税は是正すべきだ 来年10月の消費税率引き上げを、安倍晋三首相が改めて表明しました。その前後に、増税の景気への影響や、飲食料品などに適用する… トランプ氏の“恫喝”を批判できない日米関係は対等か 9月26日に行われた安倍晋三首相とトランプ米大統領の首脳会談で、「日米物品貿易協定(TAG)」の交渉開始が決まりました。自… 企業はなぜ「内部留保」を「賃上げ」に回さないのか 企業が利益を蓄積した「内部留保」がまた大幅に増えました。「もっと賃上げや設備投資に回すべきだ」との声が絶えませんが、増加傾… 新聞で多用される「恩恵」という言葉が好きになれない 新聞を読んでいて、個人的にどうしても好きになれない言葉に出合うことがあります。その一つが「恩恵」。 毎日新聞の社内データベ… 「3200億円も!」首都高地下化で日本橋に青空は戻るか 青空は戻るのか。頭上を走る首都高速道路を地下に移す事業が動き出した日本橋(東京都中央区)を、改めて見に行きました。地下化で… 「猛暑は災害」政府に地球温暖化への危機感はあるか 「それだけ?」と、つい心の中でつぶやいてしまいました。7月24日昼のテレビニュースで、菅義偉官房長官の記者会見での言葉を聞… 「目の前は泥の海」豪雨で被災した呉市の実家周辺 私事になりますが、西日本豪雨で広島県呉市にある実家の集落が被災しました。今回は連載コラム「ニュースをウラ読み」を離れて、帰… 「高度プロフェッショナル」成立に失望した三つの理由 6月29日、「高度プロフェッショナル制度」の導入を盛り込んだ働き方改革関連法が参院本会議で賛成多数で可決、成立しました。高… 絶望的な財政状況で異彩を放ったコラムの税制改革論 政府は6月15日に経済財政運営の基本方針「骨太の方針」を閣議決定し、そこに新しい財政健全化計画を盛り込みました。財政健全化… 「高度プロフェッショナル制度」のごまかしとカラクリ 「高度プロフェッショナル制度」を盛り込んだ働き方改革関連法案が、今国会で成立するとみられています。野党、労組、過労死遺族か… 「入場料6000円」カジノは本当に必要なのか カジノを含む統合型リゾート(IR)の実施法案が国会で審議されています。2016年暮れに「IR整備推進法」(カジノ法)が成立… 「セクハラ次官処分」が1面トップにならなかったわけ セクハラ報道を受けて辞任した財務省の福田淳一前事務次官が4月27日、財務省から「セクハラ行為はあった」と認定されて退職金減…