北康利
フォロー作家
１９６０年生まれ。東大法学部卒業後、富士銀行（現・みずほ銀行）入行。富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを経て、２００８年みずほ証券を退職し、本格的に作家活動に入る。著書に「白洲次郎 占領を背負った男」、「吉田茂 ポピュリズムに背を向けて」など。
（経歴は原則、執筆当時のものです）
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思い邪なし１１０ 社会とともに夢に向かって（二）
◇第三章 世界を見据えて社会とともに夢に向かって（二） 昭和四十九年（一九七四年）二月、京セラの株式は東京、大阪の両証券取…
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思い邪なし１０９ 社会とともに夢に向かって（一）
◇第三章 世界を見据えて社会とともに夢に向かって（一） 稲盛は社員に夢を持たせることも忘れなかった。 「月商十億円を達成し…
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思い邪なし１０８ 経営の神様の後継者（二）
◇第三章 世界を見据えて経営の神様の後継者（二） 大きく肥大した組織になればなるほど、ベンチャースピリットを維持することは…
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思い邪なし１０７ 経営の神様の後継者（一）
◇第三章 世界を見据えて経営の神様の後継者（一） 「企業には見える部分と見えざる部分があると私は思っています」（『成功の要…
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思い邪なし１０６ 鹿児島工場建設（二）
◇第三章 世界を見据えて鹿児島工場建設（二） 利則は十分戦力となってくれたが、やがて彼を入社させたことを内心後悔し始める。…
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思い邪なし１０５ 鹿児島工場建設（一）
◇第三章 世界を見据えて鹿児島工場建設（一） 現在、鹿児島には川内、国分、隼人と、京セラの工場が三つある。郷里への感謝の気…
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思い邪なし１０４ 世界進出と株式上場（三）
◇第三章 世界を見据えて世界進出と株式上場（三） 一九七〇年頃から京セラは高収益企業として注目を浴び始める。売上高は前年度…
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思い邪なし１０３ 世界進出と株式上場（二）
◇第三章 世界を見据えて世界進出と株式上場（二） 稲盛はサンディエゴ工場再建のため、日本から長谷川桂祐（けいすけ）（後の専…
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思い邪なし１０２ 世界進出と株式上場（一）
◇第三章 世界を見据えて世界進出と株式上場（一） 昭和四十三年（一九六八年）、初の海外駐在員をロサンゼルスに派遣し、米国駐…
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思い邪なし１０１ 満を持しての社長就任（三）
◇第三章 世界を見据えて満を持しての社長就任（三） 開発の仕方にはメーカーの特色が出る。創業期のソニーやシャープはしばしば…
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思い邪なし１００ 満を持しての社長就任（二）
◇第三章 世界を見据えて満を持しての社長就任（二） 稲盛は財務についてもいつもと同じ考え方で臨んだ。“原理原則で考える”と…
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思い邪なし９９ 満を持しての社長就任（一）
◇第三章 世界を見据えて満を持しての社長就任（一） 社長交代は稲盛から言い出したものだった。 昭和四十年（一九六五年）三月…
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思い邪なし９８ ＩＢＭからの受注
◇第三章 世界を見据えて ◇ＩＢＭからの受注 アポロ計画に部品を提供するまでになり、海外からの受注に沸く中、いつまでも宮木…
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思い邪なし９７ ＩＣ発展の波に乗って
◇第三章 世界を見据えて ◇ＩＣ発展の波に乗って 京セラの創業期はちょうどエレクトロニクス産業の勃興期にあたる。真空管がト…
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思い邪なし９６ 創業五周年
◇第三章 世界を見据えて ◇創業五周年 原町の工場は狭かったから昼休みに野球はできず、せいぜいキャッチボールだった。それも…
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思い邪なし９５ アメリカに求めた活路
◇第三章 世界を見据えて ◇アメリカに求めた活路 京セラは企業としては新参者だ。おまけにこの国には“系列”から部品調達をす…
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思い邪なし９４ 松下に鍛えられて
◇第三章 世界を見据えて ◇松下に鍛えられて 松下電器と言えば、厳しい原価管理で有名な会社である。 その子会社である松下電…
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思い邪なし９３ 若手社員の反乱（三）
◇第二章 京セラ設立若手社員の反乱（三） 稲盛は『「成功」と「失敗」の法則』の冒頭、試練こそ成功の鍵であるとして、次の言葉…
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思い邪なし９２ 若手社員の反乱（二）
◇第二章 京セラ設立若手社員の反乱（二） 労働問題が発生した昭和三十六年（一九六一年）春は、ちょうどマルチフォームガラスの…
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思い邪なし９１ 若手社員の反乱（一）
◇第二章 京セラ設立若手社員の反乱（一） 設立二年目の昭和三十五年（一九六〇年）、高卒の新入社員を二十名迎え入れた。元気が…
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思い邪なし９０ 企業の力を未来進行形で考える（三）
◇第二章 京セラ設立企業の力を未来進行形で考える（三） 松下幸之助は、部下が持ってきた製品に、 「これは重すぎる」 と性能…
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思い邪なし８９ 企業の力を未来進行形で考える（二）
◇第二章 京セラ設立企業の力を未来進行形で考える（二） 「どんな注文でもくれというなら京セラさん、頼むよ」 メーカーは注文…
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思い邪なし８８ 企業の力を未来進行形で考える（一）
◇第二章 京セラ設立企業の力を未来進行形で考える（一） 昭和三十五年（一九六〇年）の正月、稲盛は朝子とともに家の近くの車折…
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思い邪なし８７ 世界一を目指して（三）
◇第二章 京セラ設立世界一を目指して（三） 創業した昭和三十四年（一九五九年）の秋、役員会の席上で宮木社長から「敬天愛人」…
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思い邪なし８６ 世界一を目指して（二）
◇第二章 京セラ設立世界一を目指して（二） 「長丁場だからこのくらいでボチボチ行こうなんて、新参者にペースを考える余裕があ…
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思い邪なし８５ 世界一を目指して（一）
◇第二章 京セラ設立世界一を目指して（一） 創立記念式典当日の夜、稲盛は河原町三条近くの中華料理店に役員、幹部を集め、門出…
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思い邪なし８４ 冒険心とハングリーさ（三）
◇第二章 京セラ設立冒険心とハングリーさ（三） 最初は工場を新築することも夢見ていたが、先立つもののない現状を考えると贅沢…
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思い邪なし８３ 冒険心とハングリーさ（二）
◇第二章 京セラ設立冒険心とハングリーさ（二） 「技術出資株主ということにしよう」 資本金を出すあてのない稲盛に、西枝はそ…
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思い邪なし８２ 冒険心とハングリーさ（一）
◇第二章 京セラ設立冒険心とハングリーさ（一） 稲盛は平成十年（一九九八年）七月十日に軽井沢で行われたトップマネジメントセ…
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思い邪なし８１ 朝子との結婚（三）
◇第二章 京セラ設立朝子との結婚（三） 「姉たちは、私の生き方がいちばん母に似ていると言います」 「母を真似（まね）ようと…
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思い邪なし８０ 朝子との結婚（二）
◇第二章 京セラ設立朝子との結婚（二） 長春は東京帝国大学から博士号を贈与され、京都のタキイ種苗の農場長をしていたが、戦後…
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思い邪なし７９ 朝子との結婚（一）
◇第二章 京セラ設立朝子との結婚（一） 一度に辞めては会社に迷惑がかかる。そろそろと少しずつ辞表を出していき、最後に伊藤謙…
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思い邪なし７８ 退社を決意した日（四）
◇第二章 京セラ設立退社を決意した日（四） 西枝からも交川（まじかわ）からも厳しい言葉を浴びたが、それでも青山はひるまなか…
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思い邪なし７７ 退社を決意した日（三）
◇第二章 京セラ設立退社を決意した日（三） 会社を作るといっても、稲盛には技術はあっても資金がない。まずは資金集めだ。 こ…
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思い邪なし７６ 退社を決意した日（二）
◇第二章 京セラ設立退社を決意した日（二） 稲盛和夫という人材の真の価値が分かっていないその新任の技術部長は、稲盛が辞める…
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思い邪なし７５ 退社を決意した日（一）
◇第二章 京セラ設立退社を決意した日（一） マイクロ波通信網計画は米国のＧＥ社が中心になって推進し、日本では正力松太郎率い…
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思い邪なし７４ 結婚を決意する（二）
◇第二章 京セラ設立結婚を決意する（二） インタビューの際、デートのことだけは聞き出せた。 「確か映画を見に、京都市内に何…
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思い邪なし７３ 結婚を決意する（一）
◇第二章 京セラ設立結婚を決意する（一） 製造部技術第二課長に就任した昭和三十三年（一九五八年）は十月五日から東京、名古…
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思い邪なし７２ 一回目の辞職願（三）
◇第二章 京セラ設立一回目の辞職願（三） 内野先生の言葉に目が覚めた稲盛は、パキスタン行きをきっぱりとあきらめた。 だがパ…
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思い邪なし７１ 一回目の辞職願（二）
◇第二章 京セラ設立一回目の辞職願（二） 時は少しさかのぼるが、ある時、第一物産の紹介で、パキスタンから碍子（がいし）会社…
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思い邪なし７０ 一回目の辞職願（一）
◇第二章 京セラ設立一回目の辞職願（一） 昭和三十三年（一九五八年）の春、稲盛はいろいろと迷ったあげく会社を辞めることを決…
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思い邪なし６９ スト破り（二）
◇第二章 京セラ設立スト破り（二） 稲盛のスト破りは経営者におもねったわけでも何でもなかったが、経営者側は稲盛の意図を誤解…
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思い邪なし６８ スト破り（一）
◇第二章 京セラ設立スト破り（一） 忙しいさなかの昭和三十二年（一九五七年）春、賃上げ交渉と人員削減問題がこじれ、松風工業…
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思い邪なし６７ フィロソフィ（二）
◇第二章 京セラ設立フィロソフィ（二） 吉田から「君にはフィロソフィがある」と言われた稲盛は、自分の仕事に対する“思い”に…
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思い邪なし６６ フィロソフィ（一）
◇第二章 京セラ設立フィロソフィ（一） 特磁課の仕事が軌道に乗り始めた頃、松風工業の碍子（がいし）の輸出を担当していた第一…
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思い邪なし６５ 若きリーダー（三）
◇第二章 京セラ設立若きリーダー（三） 松風工業の近くの明治製菓のキャラメル工場で包装工を募集しており、妹の綾子がそこで働…
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思い邪なし６４ 若きリーダー（二）
◇第二章 京セラ設立若きリーダー（二） 母キミに宛てた昭和三十三年（一九五八年）五月十日付の手紙には以下のような記述がある…
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思い邪なし６３ 若きリーダー（一）
◇第二章 京セラ設立若きリーダー（一） 稲盛が最初から人使いの名手だったわけではない。 松風工業の研究室で、はじめて助手が…
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思い邪なし６２ フォルステライト合成成功（三）
◇第二章 京セラ設立フォルステライト合成成功（三） フォルステライト磁器の開発とＵ字ケルシマの受注により、稲盛たちの研究課…
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思い邪なし６１ フォルステライト合成成功（二）
◇第二章 京セラ設立フォルステライト合成成功（二） 稲盛の強みは人並み外れた集中力だ。何度も繰り返し実験を行い、やがて彼の…
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思い邪なし６０ フォルステライト合成成功（一）
◇第二章 京セラ設立フォルステライト合成成功（一） 戦後の混乱により、日本の電機メーカーと欧米メーカーとの間の技術力の差は…
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思い邪なし５９ 松風工業入社（三）
◇第二章 京セラ設立松風工業入社（三） 入社後も川上とは、稲盛が大阪に行ったり向こうが京都に来たりしながら、三カ月ごとくら…
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思い邪なし５８ 松風工業入社（二）
◇第二章 京セラ設立松風工業入社（二） 京都の名門、それも碍子（がいし）製造という堅い会社と聞いて両親はすっかり安心してい…
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思い邪なし５７ 松風工業入社（一）
◇第二章 京セラ設立松風工業入社（一） 稲盛が入社した松風工業という会社は京都の南の郊外（現在の長岡京市）にあった。明治三…
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思い邪なし５６ セラミックスとの出会い（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将セラミックスとの出会い（二） 無機化学の勉強を始め、卒業論文の作成に費やしたこの半年間は…
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思い邪なし５５ セラミックスとの出会い（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将セラミックスとの出会い（一） これだけ就職難だと親のコネが重要になる。そんなもののまった…
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思い邪なし５４ 鹿児島大学時代（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大学時代（四） 成績に自信のあった稲盛は、担当教授の竹下寿雄から、 「学科創設以来…
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思い邪なし５３ 鹿児島大学時代（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大学時代（三） 家に余裕がないことから、着たきりのジャンパーと下駄（げた）で通しな…
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思い邪なし５２ 鹿児島大学時代（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大学時代（二） 戦争のドタバタで稲盛の結核はどこかに吹き飛んでしまったが、代わって…
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思い邪なし５１ 鹿児島大学時代（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大学時代（一） 当時の鹿児島大学工学部は、化学、電気、機械、建築の四学科から成り、…
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思い邪なし５０ 薬学部を目指して（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将薬学部を目指して（三） 「大阪で下りたら地下鉄か環状線で天王寺へ行くんやな」 電車で乗り…
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思い邪なし４９ 薬学部を目指して（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将薬学部を目指して（二） 貧しい家庭の事情を考え、 「やはり大学進学はあきらめて鹿児島銀行…
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思い邪なし４８ 薬学部を目指して（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将薬学部を目指して（一） 市立鹿児島商業学校の普通科で二年間を過ごした後、他校との統合によ…
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思い邪なし４７ 終生の友（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将終生の友（二） 今回、川上に取材して新事実が判明した。 公式記録では私立鹿児島中学の二五…
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思い邪なし４６ 終生の友（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将終生の友（一） キミは戦後、自分の着物を売って食糧に替えた。 当時の都市部の人間ならみな…
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思い邪なし４５ 稲盛家の戦後（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将稲盛家の戦後（二） 身体が回復してくると“ガキ大将”の地が出てくる。 鹿児島中学一年のあ…
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思い邪なし４４ 稲盛家の戦後（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将稲盛家の戦後（一） 六月の大空襲でも稲盛家は奇跡的に焼け残ったが、喜んだのもつかの間、終…
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思い邪なし４３ 鹿児島大空襲（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大空襲（二） 障子の向こうに火の手が見えた瞬間、畩市（けさいち）は、 「逃げるぞ！…
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思い邪なし４２ 鹿児島大空襲（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将鹿児島大空襲（一） 昭和二十年（一九四五年）四月、稲盛は鹿児島中学に入学した。家の裏だか…
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思い邪なし４１ 最初の受験失敗（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将最初の受験失敗（四） そのうち空襲警報が頻繁に鳴りはじめる。 兼雄叔父はすでに死を覚悟し…
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思い邪なし４０ 最初の受験失敗（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将最初の受験失敗（三） 日当たりがよくて風通しのよい八畳間があてがわれ、食事も特別に栄養の…
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思い邪なし３９ 最初の受験失敗（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将最初の受験失敗（二） 畩市（けさいち）の二番目の弟である兼一叔父は、徴兵されて満州に渡り…
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思い邪なし３８ 最初の受験失敗（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将最初の受験失敗（一） 昭和十九年（一九四四年）の春、稲盛に進学の季節がやってきた。彼は迷…
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思い邪なし３７ 泣き虫からガキ大将へ（五）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣き虫からガキ大将へ（五） 鹿児島方言に“ぼっけもん”という言葉がある。大胆で思い切りが…
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思い邪なし３６ 泣き虫からガキ大将へ（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣き虫からガキ大将へ（四） 夕方、暗くなるころになってようやく解放され、キミは和夫の手を…
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思い邪なし３５ 泣き虫からガキ大将へ（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣き虫からガキ大将へ（三） 悪事はやがて露見する。加藤勝美著『ある少年の夢』によれば、子…
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思い邪なし３４ 泣き虫からガキ大将へ（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣き虫からガキ大将へ（二） いまでもそうだが、学年の始めには家庭訪問がある。 地域別に日…
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思い邪なし３３ 泣き虫からガキ大将へ（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣き虫からガキ大将へ（一） 稲盛が小学二年生になった昭和十四年（一九三九年）、第二次世界…
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思い邪なし３２ 隠れ念仏（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将隠れ念仏（二） 禁制下の慶応年間、小山田の村人の一人がかくれ念仏の番役であることが露見し…
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思い邪なし３１ 隠れ念仏（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将隠れ念仏（一） 稲盛は幼い頃、 「流しに熱湯を捨てないといけないときは、シジンさんに『ご…
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思い邪なし３０ 郷中教育（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将郷中教育（四） 稲盛家が「島津屋敷」という、もともと薩摩藩の下級武士の武家屋敷が並んでい…
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思い邪なし２９ 郷中教育（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将郷中教育（三） 赤穂義士の討ち入りが行われた十二月十四日になると、小学校一年の時から全校…
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思い邪なし２８ 郷中教育（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将郷中教育（二） 勉強ばかりでなく、身体も鍛えられた。特に鹿児島で有名なのが剣道だ。 示現…
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思い邪なし２７ 郷中教育（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将郷中教育（一） 弱虫で泣き虫であった稲盛が後年、質実剛健の気風を身につけていったのには、…
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思い邪なし２６ 泣くよかひっ飛べ（五）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣くよかひっ飛べ（五） 鹿児島県は温泉の数が北海道よりも多く、大分県に次いで全国二位を誇…
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思い邪なし２５ 泣くよかひっ飛べ（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣くよかひっ飛べ（四） 鹿児島では春になると「木市（きいち）」という催しがある。 庭木や…
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思い邪なし２４ 泣くよかひっ飛べ（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣くよかひっ飛べ（三） 家の中では、 「かずおちゃん」 と呼ばれていたが、しばらくすると…
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思い邪なし２３ 泣くよかひっ飛べ（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣くよかひっ飛べ（二） 入学式も無事おわり、父兄は帰っていただいて結構ですと言われたその…
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思い邪なし２２ 泣くよかひっ飛べ（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将泣くよかひっ飛べ（一） 幼い頃の稲盛は先述の通りの甘えん坊で、外でも兄の後ろばかりついて…
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思い邪なし２１ 三時間泣きのごてやん（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将三時間泣きのごてやん（三） 家の隣にある印刷所は稲盛にとって格好の遊び場であった。特に興…
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思い邪なし２０ 三時間泣きのごてやん（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将三時間泣きのごてやん（二） 「大変な甘えん坊で、母親がつれなくしたと思うとすぐに泣きだす…
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思い邪なし１９ 三時間泣きのごてやん（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将三時間泣きのごてやん（一） 和夫が生まれる頃には稲盛調進堂の仕事はさらに忙しくなっていた…
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思い邪なし１８ 祖父七郎と父畩市（四）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将祖父七郎と父畩市（四） キミは小柄で華奢（きゃしゃ）だったが、畩市（けさいち）はすらっと…
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思い邪なし１７ 祖父七郎と父畩市（三）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将祖父七郎と父畩市（三） 畩市（けさいち）は家計を助けようと、時には今で言うアルバイトもし…
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思い邪なし１６ 祖父七郎と父畩市（二）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将祖父七郎と父畩市（二） 西郷隆盛が生まれた加治屋町は、稲盛の生まれた薬師町から南西にわず…
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思い邪なし１５ 祖父七郎と父畩市（一）
◇第一章 勝ちに見放されたガキ大将祖父七郎と父畩市（一） 稲盛和夫は昭和七年（一九三二年）一月二十一日、鹿児島市薬師町（現…
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思い邪なし１４ 平成の“経営の神様”（六）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（六） 稲盛和夫は飾らない人柄で知られる。 言葉を換えて言えば、仕事…
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思い邪なし１３ 平成の“経営の神様”（五）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（五） “アメーバ”とは、稲盛が編み出した社内組織のことであり、京セ…
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思い邪なし１２ 平成の“経営の神様”（四）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（四） 近年「働き方改革」が提唱されている。 将来の急速な労働人口の…
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思い邪なし１１ 平成の“経営の神様”（三）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（三） 最初は戸惑いがあったに違いない。しかしフィロソフィの記された…
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思い邪なし１０ 平成の“経営の神様”（二）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（二） カリスマ経営者としての名声をほしいままにしはじめた稲盛から経…
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思い邪なし９ 平成の“経営の神様”（一）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき平成の“経営の神様”（一） 「京都セラミック」という旧社名からも分かるように、京セラはセ…
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思い邪なし８ 新発見の手紙（五）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき新発見の手紙（五） ＜大元気にて勤ム致して居りますので御休心の程＞と手紙の冒頭に書いてい…
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思い邪なし７ 新発見の手紙（四）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき新発見の手紙（四） それから上京后一万五千円貯金をしました。会社からは后の分は借りません…
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思い邪なし６ 新発見の手紙（三）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき新発見の手紙（三） 全（す）べて会社が良くなる事だから、自我本位の“おれのものだ”式の考…
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思い邪なし５ 新発見の手紙（二）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき新発見の手紙（二） 会社は其（そ）の后（ご）、相変らず好転せず、年末を待たずに首切り（大…
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思い邪なし４ 新発見の手紙（一）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき新発見の手紙（一） 「あのときは稲盛さんについて行くぞっていうんで、うわぁーっと興奮して…
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思い邪なし３ 誓いの血判状（三）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき誓いの血判状（三） 辞表提出は後先考えない衝動的な行動であったが、すぐに彼を支援する仲間…
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思い邪なし２ 誓いの血判状（二）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき誓いの血判状（二） 稲盛がこの後、わが国を代表する経営者になることなど、残りの七人はもち…
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思い邪なし１ 誓いの血判状（一）
◇序章 はじめにまず“思い”ありき誓いの血判状（一）──ともすれば人間は、自己中心的な発想に基づいた行動をしたり、つい謙虚…