櫻田弘文 フォロー クエストリー代表取締役 1955年山梨県生まれ。日本大学卒業後、78年に販売促進の企画・制作会社に入社。2001年、クエストリーを設立して独立。中小企業経営者向けの「クエストリー・ブランディングクラブ」を主宰する他、数多くの専門店や飲食店のブランディングを実践的に指導している。 (経歴は原則、執筆当時のものです) 人生100年時代に存在感「高齢社」って何する会社? 少子高齢化が進み、働き手の減少はいよいよ深刻な問題だ。もう何年も言われ続けている話だが、企業側も危機感を抱き、さまざまな対… 東京・亀有の神社に「世界的パティシエの店」がある理由 東京のJR亀有駅から徒歩3分ほどの場所にある「亀有香取神社」(葛飾区)。鎌倉時代から700年以上続くこの小さな神社の境内に… 「廃棄品に新たな命を」富山発・家具再生工房の挑戦 北陸最大級の売り場面積を持つ家具店など5店舗を展開する米三(こめさん、富山市)の常務取締役、増山武さんは悩んでいた。客は新… 「90年代はどん底」札幌の小さなスーパーが復活した理由 ◇札幌の小さなスーパーの戦い(下) 札幌市郊外にある「フーズバラエティすぎはら」は、わずか100坪(330平方メートル)の… 札幌郊外で50年「たった100坪のスーパー」苦闘の歴史 ◇札幌の小さなスーパーの戦い(上) 「札幌に小さくても大手に負けないスーパーマーケットがある」 そんな話を聞きつけて訪れた… 東京千駄木にわずか20坪「往来堂書店」が生き残る理由 東京の谷中(台東区)から根津・千駄木(文京区)にかけてのエリアは「谷根千(やねせん)」と呼ばれ、懐かしさを感じる路地や建物… 木更津の料理人が農家や猟師とつくる「街再生の好循環」 千葉県中西部に位置する木更津市は、東京湾に面した人口約13万5000人の街だ。古くから港町として栄え、1997年には対岸の… 「酒米になったつもりで」香川・三豊のちょっと変わった宿 「さあ、新しい自分を醸そう!」 ちょっと変わったコンセプトの宿が香川県三豊市にある。廃業した古い酒蔵(醸造所)の一角を改装… 宝石は不要不急?富山の宝飾サロンが守り続ける場所 宝飾店を取り巻く課題は少なくない。 バブル崩壊以降、縮小傾向にあるとされる市場規模。顧客の高齢化やファッションのカジュアル… 岩手で愛される地場家具店「脱チラシ」決断のワケ 「家具も家族の一員です」。岩手県内で流れるローカルCMのワンフレーズだ。 今やこの言葉だけで、地元民の多くはある店を思い浮… 職人推し40年 作業着店の女性店主がこだわる「機能美」 JR武蔵野線の新座駅から歩くこと15分、田畑が点在する住宅街を進むと、巨大なガレージが現れる。中に入るとアパレルショップの… 盛岡の農園「パティシエをつかむ」学者肌社長の戦略 盛岡市に全国のパティシエから頼りにされる農園「サンファーム」がある。同社はサクランボなどの観光果樹園を拡大し、さらにパティ… 北海道・白老の繁盛パン店「異色経歴」オーナーの挑戦 札幌市から車で南に約1時間半の北海道白老(しらおい)町に、日々開店前から行列のできるパン店「ブーランジェリー・ニシオ」があ… 香川の地場スーパー跡取りが「10足のわらじ」を履く理由 瀬戸内海に面する香川県西部の三豊市仁尾(にお)町には「日本のウユニ塩湖」といわれる「父母ケ浜(ちちぶがはま)」がある。仁尾… 石川県白山市「アウトレット家具店」安さ極める経営力 家具業界は、低価格を武器にする大手家具販売店が市場を拡大し、地場の家具店は苦戦を強いられている。そうした中、取り扱う家具を… 店外で「客の胃袋をつかむ」東京多摩の飲食店の一手 新型コロナウイルスの感染者数の減少で、飲食店の営業時間短縮要請が解除された。しかし、飲食店への客の戻りはコロナ前に比べると… 「ホームページがいい仕事する」盛岡のIT会社の宝探し 地元に根をはる中小企業であっても、いまや自社ホームページで集客をしたり、情報を発信したりして売り上げアップを図ることが欠か… 日本で唯一?4000個試食した「バーガー研究家」の大望 大手ハンバーガーチェーンのファストフードとは一線を画す「グルメバーガー」が、2000年ごろから流行し始めた。多くの専門店が… 北海道白老「幻のタラコだけじゃない」加工業者の挑戦 全国有数の温泉地・登別温泉の南東に位置する北海道白老町虎杖浜(こじょうはま)は、太平洋に面した人口約1300人の小さな地区… 「睡眠の質ワースト」富山県の寝具専門店が伝える快眠法 富山市の寝具専門店「NELS(ネルズ)」は、2020年12月にオープンしたばかりの店だ。同市で創業173年を迎え、北陸最大… 美容室「裏から支える」京都の卸会社が得る抜群の信頼 美容室は全国に約25万店あるといわれ、コンビニの店舗数の約5倍。その多くは個人経営の小規模店で、経営者自身が美容師であるケ… 絹織物の街・富士吉田で「綿シフト」に成功した会社 山梨県富士吉田市を拠点に綿織物とそのオリジナル製品の企画販売を手がける「前田源商店」は、世界的にも貴重なオーガニックコット… 「体験がキモ」高崎の文房具店が客を魅了する理由 群馬県高崎市に本店を置く文具専門店「Hi-NOTE(ハイノート)」は、約5万点の品ぞろえと、従業員の商品知識を生かした店作… 「1日2300個」亀有のコッペパン店に客が絶えないワケ 東京のコッペパン専門店「吉田パン」(葛飾区)は、1日2300個ほどのコッペパンを販売する人気ぶりだ。JR亀有駅南口から徒歩… 川崎・元住吉の学習塾が「保護者の信頼を得る」理由 中学や高校受験では、学習塾で対策をする生徒が少なくない。進学先の選択肢が多い首都圏では、学習塾の大手による寡占化が進んでい… 鎌倉の創作和菓子店が築く「美しい上生菓子」の世界観 創作和菓子店「手毬」(てまり、神奈川県鎌倉市)は、斬新なアイデアで色彩豊かな上生菓子の「練りきり」などを手がけている。看板… 「料理道具の聖地」浅草合羽橋の店が貫く“こだわり” 東京・浅草にほど近い合羽(かっぱ)橋道具街(台東区)は、調理器具や食器など飲食業のプロ向け商品がそろう問屋街として1910… 金沢の「ひと晩眠れる」寝具店が人気を集める理由 金沢市は、加賀百万石の城下町の文化が今に残る北陸を代表する観光地だ。2015年の北陸新幹線の開業以降、多くの観光客でにぎわ… 「郊外こそ強み」人気パティシエが3年で築いた繁盛店 唯一無二のビジネスを作り上げている中小企業が全国各地に存在します。各地で専門店や飲食店のブランド作りを指導するコンサルタン… 香川・観音寺「家具店主」がカフェ併設で成功の理由 香川県の西端に位置する観音寺市は、瀬戸内海に面した人口約6万人の街で、高松市や高知市から車で1時間ほどにある。この地で、住… 加賀のほうじ茶「創業150年の製茶場」が伝える楽しみ 石川県加賀市の加賀温泉郷は、粟津、片山津、山代、山中の四つの温泉地からなる北陸の奥座敷だ。そこからほど近い旧北陸道の宿場町… 「よそ者が変えた!」北のアイヌ観光の町に小さな変化 北海道白老(しらおい)町は札幌市から車で南に1時間あまりの距離で、苫小牧市と登別市の間に位置する人口1万6500人ほどの自… 絶滅危機の「鷹の爪」を守る堺市の和風香辛料専門店 堺市で1902(明治35)年に創業した、和風香辛料の製造販売会社「やまつ辻田」は、絶滅の危機にある国産の唐辛子や鷹の爪(た… 「世界遺産ある上野からかっぱ橋へ」地元経営者の誘客 東京都台東区の上野公園にある「国立西洋美術館」が、世界文化遺産に登録されたのは2016年7月のことだ。同館は、近代建築の三… 銀座デパ地下「100ミリ小瓶で売る」しょうゆ専門店 東京の「松屋銀座」地下2階に、全国各地から集めた95種類のしょうゆを100ミリリットルの小瓶に詰め、400~600円台で販… 新潟の鳥屋野潟“倉庫型家具店”が年12万人集める魅力 JR新潟駅から車で南西に15分ほどのところにある湖沼の鳥屋野潟(とやのがた)は、市民の憩いの場だ。その一角に、元は倉庫だっ… 下請け印刷会社が「シェアオフィス開業」で得た開発力 東京都墨田区に2015年に開業したクリエーター専用のシェアオフィスで、クリエーターと町工場が連携し、新商品が次々と生まれて… 京都・宮津市「美食の街」目指す酢醸造5代目の挑戦 JR京都駅から特急で北へ約2時間、日本三景の一つ「天橋立」がある京都府北部の宮津市は、山海の幸に恵まれる自然豊かな地だ。こ… 「墨田を観光地に」よそ者だからできる地元店の連携 大型店の出店や後継者難などで地場商店を取り巻く環境は年々厳しくなっている。商店街運営もその影響が出ていて、東京都内も例に漏… 「患者の心をいやす」似顔絵師のプライドかけた挑戦 イラストレーターの村岡ケンイチさん(37)は、病院や介護施設、老人ホームなどで過ごす人たち向けの「似顔絵セラピー」という活… 武家の伝統「仙台箪笥」を現代に生かす家具店の奮闘 JR仙台駅から北西に徒歩10分ほどのところにあるユノメ家具百貨店本店4階の一部には、2015年に国の伝統的工芸品の指定を受… 甲府銀座通り商店街「25坪の書店」が生き残れるワケ 甲府市のJR甲府駅から南に徒歩10分ほどのところにある昔ながらのアーケード街「銀座通り商店街」には、昨年創業100年を迎え… “ディープな墨田区”を伝える55歳相談役の発信力 多くの中小製造業が集積し、「ものづくりの街」として知られる東京都墨田区が、国内外から観光客を呼び込むことに力を入れている。… よそ者33歳カフェ店主が変えた東京・幡ケ谷の商店街 東京都心で注目度を高めている商店街がある。京王線の幡ケ谷駅(渋谷区)から南に徒歩数分の西原商店街だ。400メートルほどのメ… 「歴史ある街をリノベで再生」広島・尾道の飲食業社長 飲食業がメインの「有限会社いっとく」は、本社のある広島県尾道市や福山市で15店舗の居酒屋、カフェ、ゲストハウスなどを運営す… 商店街を救う「まちゼミ」が生み出した意外な副産物 愛知県岡崎市で2003年に始まり、現在全国47都道府県の約360地域で開催される「まちゼミ」の仕組みは実践的で効果的だ。仕… 客との出会いを作る「まちゼミ」は衰退商店街の救世主 街の商店街は地域活性化の担い手であり、コミュニティーを形成する場として機能してきたが、年々経営が苦しくなっている。1980… 東京・銀座で「着物と柳」の伝統を継ぐ呉服店の奮闘 呉服店の「銀座もとじ」は、東京・銀座で3店舗の和装専門店を展開する。日本全国の織りや染めに特徴のある着物と帯や、泉二弘明(… 「移住者が30%」群馬県上野村の“体験戦略” 群馬県の西南端に位置する上野村は、平成の市町村大合併の時に「合併しない宣言」をした。標高400~800メートルの地に小集落… 岩手・花巻「昭和な大食堂」地元に愛された復活劇 童話作家・宮沢賢治の生誕地として知られる岩手県花巻市には、地元の人たちが愛してやまない「マルカンビル大食堂」がある。高さ2… 大分・中津干潟の漁業を再生 養殖カキ「ひがた美人」 瀬戸内海西端の周防灘には、九州側の北九州市から大分県豊後高田市まで続く海岸線に大小多くの干潟がある。中でも大分県中津市の「… 「BBQと日本酒」埼玉県戸田市の魅力作る飲食店幹部 埼玉県南端に位置し、荒川をはさんで東京都に接する戸田市は、約14万人の住民の平均年齢が40.2歳(2017年1月現在)と2… ワイン試飲イベント仕掛けた飲食店代表の“山梨愛” 山梨県の人口は、この5年間で毎年約5000人ずつ減り続けている。県都・甲府市の人口は、全国の県庁所在地で最少の約19万人だ…