毎日新聞校閲グループ フォロー 毎日新聞は東京に40人余り、大阪に30人余りの校閲記者がいる。原則として広告などを除く全紙面について記事のチェックをしており、いわば新聞の「品質管理部門」。書籍などと比べてかなり短時間で仕事をこなさなければならないのがつらいところ。朝刊の校閲作業は深夜になるため生活は「夜型」である。 (経歴は原則、執筆当時のものです) 「中の人」校閲記者がツイッターで文章を発信する理由 毎日新聞校閲グループは、運営するインターネットサイト「毎日ことば」とツイッター(mainichi_kotoba)などで文章… 「トレイはトイレ!?」間違いに気づく校閲記者の嗅覚 校閲の仕事のなかで、こんなことがありました。 「850万円をトレイに置き忘れた」というくだりが原稿に出てきました。 最初に… 「校正支援システム」は未熟だがときどき役に立つ 取材・編集部門のパソコンに「校正支援システム」を搭載する新聞社が増えています。原稿の文字や文をコンピューターが分析して、誤… 「オーダーを忘れるは」を「忘れるわ」に直す理由は? 「オーダーを忘れるはビールをこぼすは……」。これは居酒屋でビールを注文したときのちょっとした不満をつづったものです。この文… 「見れる、出れる」あなたは「ら抜き言葉」使う派? 「見れる」と「見られる」では、どちらを使いますか。 文化庁の2015年度「国語に関する世論調査」では、いわゆる「ら抜き言葉… 「光よりも速く星から飛び出す」間違いがわかります? 2015年10月、梶田隆章さんのノーベル物理学賞受賞が決まり、素粒子ニュートリノに質量があることを実証したという業績につい… 「あわや本塁打!」は打者の気持ち? 投手の気持ち? 野球の記事にこんな一文がありました。 <(打者が)四回にはあわや本塁打の左翼フェンス直撃の一打を見せるなど……> 「あわや… 「飲んだり歌って、楽しんだ」に違和感はありますか? 次の文に違和感はありますか。 <今日は飲んだり歌って、十分に楽しんでください> 特に気にならないでしょうか、あるいは、なん… “校閲泣かせ”英情報局保安部は「M15?MI5?」 「マジックで名前を書く」。当たり前のように口にするこんな表現も、新聞の場合は「フェルトペンで名前を書く」と書き換えます。「… 合併後16年たっても目にする「埼玉県大宮市」の誤り 地名は不変ではありません。1999年に旧合併特例法改正で合併市町村への財政優遇措置が盛り込まれて加速した「平成の大合併」に… 「目黒駅は品川区、品川駅は港区」ではバスタ新宿は? 東京のJR中野駅は中野区、JR新宿駅は新宿区にあります。 しかし、目黒駅は品川区にあり、品川駅は港区にあります。「旧JR品… 「斎藤」「斉藤」はまったく別の字だと知ってました? 日本に多い名字の一つ「さいとう」さん。「斎藤」を省略した字が「斉藤」だと誤って覚えている人は少なくありません。中には戸籍名… 「くまモン」と「くまもん」正しいゆるキャラ名は? 近年話題のゆるキャラにも、れっきとした名前があります。大人気の熊本のゆるキャラ「くまモン」が、2011年の誕生以来、全国版… 確認したはずなのに「名前」を間違ってしまうのはなぜ 名刺を受け取っていて名前も確認しているはずなのに、字を間違えて賀状やメールを送ってしまい、ひんしゅくを買ったような経験は多… 俗語から定着してきた「上から目線」という言葉 「目線」という語はもともと、映画・演劇の世界で演技者が目を向ける方向のことを指していました。日本国語大辞典には、この意味と… “雨模様”は「雨が降っている? 降っていない?」 春雨、時雨、しのつく雨……日本は雨にも、雨の言葉にも、恵まれた国です。 さて、「雨模様」と聞いたとき、どんな天気を思い浮か… 「うまか棒」と「うまい棒」を見分けるのが校閲の極意 ◇「うまか棒」はリュックに入れてはいけない 毎日新聞に毎週登場していた西原理恵子さんの人気漫画「毎日かあさん」で2009年… 芸能人「入籍しました」の新聞表記は「婚姻届を出す」 芸能人が本人のブログで「入籍しました」と発表するケースが増えています。「入籍」という言葉は、結婚式や披露宴と区別するには便… 新聞がかぎかっこ内の文末に句点をつけない理由 教科書では、かぎかっこ(「 」)の中でも文の終わりに当たるところには句点(。)を打っているのに、新聞で句点をつけていないの… 「ラーメン1人前」と「一人前のラーメン屋」の違いは? 今回は、数字の意外な手ごわさを中心にお伝えしていきます。例えば、「いちにんまえ」と漢字で書くとき、どう書きますか。 「ラー… パソコン入力の時代に「人の間違い」をどう見つけるか 毎日新聞の校閲記者たちが、プロの校閲の技と正しい文章への思いをつづる連載「ミスを見逃さない校閲の技術」の第3回は、陥りやす… 世に存在する「同音異義語」の多さが校閲記者を悩ます 毎日新聞の校閲記者たちが、プロの技と正しい文章への思いを本にしました。「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」… 校閲は「正しくて当たり前」の紙面を守る“ゴールキーパー” 新聞記事に誤字や間違いが極めて少ないのは、原稿を書く記者とは別に、誤りを見つけて修正する校閲記者が目を光らせているからです…